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ハーバード大学もジェフリー・エプスティーンから900万ドルの寄付金を受け取っていたことを認める

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先週、MITメディアラボのディレクター伊藤穰一氏が、エプスティーンから寄付金を受け取っていたことを認め辞任を発表したことをここで報じた。このニュースが報じられた数日後、ハーバード大学も、大富豪エプスティーンから約900万ドルの寄付金を10年間にわたって受け取っていたことを認める発表をした。エプスティーンからの寄付活動は2007年が最後であったと大学は発表している。このニュースをBoston Globe紙が報じた

この寄付金のほとんどは、元米国財務省長官ラリー・サマーズ氏がハーバード大学の学長を務めていた期間に行われていた。エプスティーンが未成年の少女を含む女性に対する性犯罪で有罪を認め、13ヶ月の禁固刑を受けたのは2008年。その約1年前の2007年を最後に、それ以降は寄付金を受け取っていないとハーバード大学は主張している。

ハーバード大学の現職のラリー・バコウ学長は、大学コミュニティーに対して発表した書簡で次のように語っている:

ジェフリー・エプスティーンが犯した罪は、ひどく不快で非難されるべきものだ。ハーバード大学が過去に彼と関係があったことを深く遺憾に思う。

ハーバード大学だけでなく他の機関でエプスティーンが活動を行なっていたということは、我々のような教育・研究機関がどのように寄付提供者を審査し吟味しているかについて重大な疑念を想起させる。

さらにバコウ学長は、ハーバード大学がエプスティーンからの寄付金について継続中の調査を拡大し、エプスティーンがビル・ゲイツ氏とMITとの間を仲介していたように、エプスティーンが他の寄付金提供者たちの代理人としての役割を果たしていたか確かめるつもりだとも語っている。

(訳)ハーバード大学がジェフリー・エプスティーンから900万ドルを受け取っていたことを認めた。

またこれは、小児性愛者のジェフリーと、ハーバード大学の有名知識人たちとのディナーの興味深い写真。

さらに、Boston Globe紙の報道によると、エプスティーンがハーバード大学とMITに行なった寄付金はつながっている可能性があるという。例えば、先週、MITの内部通報者が暴露した内部メールによると、エプスティーンはMITメディアラボで研究を行なっていた1人の客員研究員に対して寄付を行なっていた。しかしこの研究者は、ハーバード大学の進化動態プログラム(Program for Evolutionary Dynamics)に所属していた。

つまり、ハーバード大学は「エプスティーンからの寄付活動は2007年が最後であった」と主張しているが、エプスティーンが有罪を認めた2008年以降も、ハーバード大学(その研究者)は、エプスティーンからの寄付金を少なくとも間接的に受け取っていた事になる。

書簡の中で、バコウ学長は、エプスティーンが行なった最大金額650万ドルの寄付金は、進化動態プログラムを設立するために行われたことを認めている。また、現在ある情報から、1998年〜2007年の間にエプスティーンおよび彼の財団は、それとは別に総額240万ドルの寄付をハーバード大学に対して行なっているともバコウ学長は語っている。(略)

ハーバード大学は最近になって、スティーブン・コスリン教授(ハーバード大学の元教授でエプスティーンの慈善活動の受益者)が、2005年にエプスティーンを心理学部の客員研究員に指名していたことを知ったとバコウ学長は語っている。同大学は、この任命に関して現在も情報収拾を続けている。Boston Globe

エプスティーンが大学に寄付した資金は、当時、そのほとんどが即時に利用されてしまっているが、ハーバード大学は18万6000ドル(約1900万円)がまだ使われずに残っていることを突き止めた。それを人身売買犯罪の被害者たちを支援するNPO団体に寄付するつもりであると発表している。

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