S&P500が史上最高値をつける:トランプ大統領は「勝利」をツイート
S&P500がこれまでにつけた史上最高値の終値は3025.86ポイント、日中最高値は3027.98ポイントであった。そして本日10月28日、始値、日中最高値(3,044.08ポイント)、そして終値(3,039.42ポイント)でも史上最高値をつけた。今週、連銀によるさらなる経済刺激策が発表されるだろうとの期待がアメリカの投資家の間で高まったためだ。前回、日中の最高値と終値で史上最高をつけたのは今年7月26日だった。
株式市場の記録的な高値を受けて、トランプ大統領はさっそく「勝利宣言」ツイートを発信した:
The S&P just hit an ALL TIME HIGH. This is a big win for jobs, 401-K’s, and, frankly, EVERYONE! Our Country is doing great. Even killed long sought ISIS murderer, Al-Baghdadi. We are stronger than ever before, with GREAT upward potential. Enjoy!
— Donald J. Trump (@realDonaldTrump) October 28, 2019
【訳】S&Pが、たった今史上最高値を記録した。これは雇用、401-K(確定拠出型年金)、そして率直に言って全員にとって大きな勝利だ!我々の国は素晴らしい状況だ。念願のISISの殺人者アル・バグダディも死亡した。我々はかつてないほど力強く、大きく上昇する可能性がある。(この状況を)謳歌しよう!
しかし、世界で不確実性がこれほど高まっているときに、なぜ株価が史上最高値をつけたのだろうか?
月別による米国の経済政策不確実性指数
それもこれも、世界の中央銀行による量的緩和のせいで大量の資金が市場に流入しているためであるのは明白だ。
グローバル流動性指標
(Source: “Global Economic Briefing: Global Liquidity,” October 25, 2019, Yardeni Research, Inc. https://www.yardeni.com/pub/frodorcb.pdf)
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