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イランの元大使が新型コロナウィルスに感染して死亡:同国副大統領も感染が判明

元イラン大使が新型コロナウィルスに感染して死亡:同国副大統領も感染が判明

メッカ巡礼(Photo via Pixabay)

報道機関FARSは、駐バチカンの元イラン大使が新型コロナウィルスに感染して死亡したと報じた。

 

 

【訳】有名なイラン人聖職者で大使でもあったHadi Khosroshahi氏が本日亡くなった。彼は昨日、コロナウィルスの検査で陽性が出たためテヘランの病院に入院したところだった。Khosroshahi氏は、駐バチカンのイラン大使を務め、のちに2001年〜2004年にかけて駐エジプトのイラン大使としてトップを努めた。

 

国政をあずかる国のトップが新型コロナウィルスに次々と感染している状況は、「この病気は制御下にある」と到底言えない事態である。

 

イランでは、木曜現在、245人の感染が確認されており26人が死亡している(イランの国会議員たちは、月曜時点でゴム市だけでも50人以上の死者が発生していると主張している)。そしてイラン国営メディアは、その感染者の中にエブテカール副大統領(女性・家族問題担当)が含まれている報じた

 

イランの政府高官の間で新型コロナウィルスに感染していることが判明したのは、保健省副大臣、本日死亡した元大使に次いで3人目となる。

 

エブテカール副大統領は、最近発信したツイートで、ニュース報道が人々の恐怖を煽りパニックに陥れていると批判していた。エブテカール副大統領は免疫学者として訓練を受けた専門家であることが知られてる。

 

【訳】免疫学者として、重要なポイントを指摘したい。COVID-19の感染拡大は、観察に基づいた専門家による証拠を必要とする健康問題である。デマ、政治化された報道や投稿は、命に関わることになる可能性がある・・・WHOと保健省のプロトコルは深刻にとらえられるべきである。

 

イラン政府は、首都で新型コロナウィルスの感染が拡大しているため、金曜にテヘランで予定されていた礼拝をキャンセルした。イラン経済は、諸外国からの経済制裁によりすでに相当ダメージを受けており、医薬品や医療関係の資材が不足している。このことが、新型コロナウィルスに対して特に脆弱性をさらす原因となっている。

 

イランの周辺国は、中東で最悪の「震源地」となってしまったイランとの国境を封鎖している。サウジアラビアは、メッカ巡礼を禁止する発表を行ない、巡礼のための渡航ビザの発給を停止したとAFPは報じている。2018年だけで年間約240万人のイスラム教徒がメッカ巡礼を行なっている。

 

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