NBCニュースの記者がグーグルに働きかけ保守系ニュースサイトの収益化を停止させる|米共和党上院議員らは政治的発言を検閲する大手IT企業を提訴できる権利をユーザに与える法案を提出
アメリカでは、大手報道機関とIT企業による保守の言論封殺が過激化している。
■ きっかけとなった事件:NBCニュースの「ジャーナリスト」が活動家の素顔を露わにする
アメリカの3大ネットワークの一つであるNBC の子会社にNBCニュースがある。その「ジャーナリスト」であるアデル=モモコ・フレイザー氏が、海外にある2つの左派団体と協力してグーグルに働きかけ、アメリカの保守系ニュースサイトである『ゼロ・ヘッジ(ZeroHedge)』と『ザ・フェデラリスト(Federalist)』のオンライン広告の収益化を無効にすることに成功したとツイートした。
NBCニュースは、ダウ・ジョーンズと提携した金融ニュース専門チャンネルのCNBCと、マイクロソフトと提携したMSNBCという政治ニュース・チャンネルも保有している。日本では日本テレビと提携して日テレNEWS24などで放送されている。
アデル=モモコ・フレイザー氏の署名記事として、NBCニュースとしても本件について報道している。
このNBCニュースの記事の中で、「言論の自由の仲裁者」であることを自称する左派組織『Center for Countering Digital Hate (デジタル・ヘイトに対抗するためのセンター)』(拠点:英国)が申し立てを行った2本の記事を、グーグルが収益を無効化した根拠として言及している。しかしこれらゼロ・ヘッジに掲載された2本の記事は、第3者の寄稿者が執筆した意見記事であり、サイト運営者であるゼロ・ヘッジが執筆したものではない。また、グーグル社は、これら記事が収益の無効化の原因ではなく、サイトのコメント欄にユーザが投稿しているコメントが規約違反にあたると発表している(この点については後述する)。
真実を報じるジャーナリストではなく、政治思想に基づいた活動家である「素顔」を露わにしたNBCニュースのアデル=モモコ・フレイザー氏は、自身のツイッター・アカウントで勝利宣言とも取れるツイートを投稿している。その中で、海外を拠点にする左派グループに感謝までしている。しかし、フレイザー氏このツイートを一度削除して書き直し、その後、書き直したツイートを削除している。(以下はそのツイートのスクリーンショット画像。)
最初に投稿したツイート:
【訳】最新情報 – @NBC_VCから。@SFFakeNewsと@CCDHateによる多大な努力と協力に感謝!#BlackLivesMatter(#黒人の命は大切)
修正後に再投稿したツイート:
【訳】最新情報 – @NBC_VCから。@SFFakeNewsと@CCDHateによる多大な努力と協力に感謝!
見て分かる通り、修正後のツイートでは#BlackLivesMatter(#黒人の命は大切)のハッシュタグが消されている。
報道機関として著しく逸脱した行為に、当然、批判の声が多数あがっている。
The NBC reporter hardly seems objective! This was just deleted but I took a screenshot. pic.twitter.com/LcB4dprR5s
— Robby Soave (@robbysoave) June 16, 2020
【訳】ジェシー・シンガル(雑誌『ニューヨーカー』のライター):NBCのチームがこれ(保守系ニュースサイト)についてグーグルに警告し、その後NBCがグーグルの決定について報道しているというのは奇妙だ・・・わからないけど。
ロビー・ソアブ(雑誌『Reason』の編集主任):NBCのレポーターは、とうてい客観的には見えない!これ(ツイート)はたった今消されたが、私はスクリーンショット画像を撮っておいた。
スティーブ・バノン氏が立ち上げた保守派ニュースサイトである『ブライトバート・ニュース』の主任報道記者であるジョール・B・ポラック氏も次のツイートを投稿している:
NBC News Reporter Thanks Foreign Groups for ‘Collaboration‘ in Pushing Google to ‘Defund‘ The Federalist https://t.co/Elde8Xyp4p via @BreitbartNews
— Joel Pollak (@joelpollak) June 16, 2020
【訳】NBCニュース・レポーターは、グーグルに働きかけて『ザ・フェデラリスト』に対する「(広告)資金援助の打ち切り」をさせることに「協力」してくれたことを外国グループらに感謝している。
NBCニュースのアデル=モモコ・フレイザー氏が、自身が務める報道機関を利用して、自分や自社メディアの意見と対立する競合メディアの言論を封殺しようとする行為は、多くの人々から激しい避難を受けており、彼女の行為を擁護する声はほとんど聞かれない。
This isn't journalism.
— Amber Duke (Athey) (@ambermarieduke) June 16, 2020
【訳】これはジャーナリズムではない。
I’d like to buy a vowel…. pic.twitter.com/TuW9xZDXOr
— Brutus Maximus (@BRVTVSMAXIMVS) June 16, 2020
【訳】(新たな)母音を買いたい・・・(添付された画像には、1字母音が抜けた単語「FxSCISTS(フxシスト)」と表示されている。)
https://twitter.com/Chris85837420/status/1272982225999532032
【訳】これはジャーナリズムではない。これはアクティビズム(社会的・政治的な行動主義)だ。でもあなたはこれについてわかっている。あなたは前者ではなく後者である。
あなたが思想の戦いに勝てないとき、あなたのような全体主義者にとっては、誤った思想を検閲しようとするほうが簡単なのだ。
あなたは何の役にも立っていない。
この件についてNBCが当初報じた記事は拙速記事であり、かなりの誤情報が含まれていた。そこでNBCは実際にグーグルが発表した声明を元に、密かに記事を編集しているが、逆にその報道内容は矛盾を極め、混沌としたものになっている。
wtf is this update? No correction, the offending quotes aren’t even removed. Their story now has active contradictions pic.twitter.com/VqFa2TpdoB
— Grant Addison (@jgrantaddison) June 16, 2020
【訳】このアップデート(記事の更新)は一体何なんだ?訂正も行われず、問題となっている引用箇所は削除すらされていない。彼らの(報道)ストーリーは、今となっては激しく矛盾している。
『大手IT企業による政治言論封殺に本気で動き出した司法省と上院議員たち』
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