6000人以上の科学者や医師たちが請願書に署名|大多数の健康な人々は都市封鎖を即刻停止し通常の生活に戻るべき
これまでに6000人以上の科学者そして医師たちが、新型コロナ対策として米英で導入されている都市封鎖(ロックダウン)政策に反対する請願書に署名した。そして高リスクではない人々は、通常の生活に戻ることができるようにするべきだと要求した。また、米英で行われている都市封鎖により、「取り返しのつかないダメージ」が引き起こされているとも主張した。
この請願書に署名した科学者には、世界的に権威ある大学の教授たちが含まれている。
オックスフォード大学のDr.スネトラ・グプタ、ハーバード大学のDr.マーティン・クルドーフ、そしてスタンフォード大学のDr.ジェイ・バタチャルヤの3人がこの請願書(公開書簡)を共同執筆した。
共同執筆者であるこれら3人の教授がネット番組のインタビューに答える動画:
この請願書は執筆された地であるマサチューセッツ州の町の名前をとって『偉大なるバリントン宣言(Great Barrington Declaration)』と呼ばれている。この原稿の執筆時点で、請願書には15万2000人以上の一般人、5500人以上の医療および公衆衛生科学者、そして1万1000人以上の医師たちが署名している。
請願書には次のように記されている:
危険性が低い人たちは、即刻、通常の生活に戻ることが許されるべきだ。ワクチンが摂取可能になるまでこうした(都市封鎖)政策を継続することは、貧困層に偏って損害をもたらすことになり、取り返しのつかないダメージを引き起こすだろう。・・・
現在のロックダウン政策は、公衆衛生に関して短期的そして長期的に壊滅的な影響を生じさせている。・・・
少し列挙するだけでも、その影響は子供達の間でのワクチン摂取率の低下、心臓疾患の急増、がん検診の件数の減少、そしてメンタル・ヘルスの悪化などが挙げられる。これらは、この先何年もたってからの死亡率の大幅な増加につながる。そしてこれは社会の中で労働者階級や若年層が最もその負担を背負うことになる。・・・
学生たちを学校に通わせないことは重大な不正義だ。
危険性が低い人たちは、即刻、通常の生活に戻ることが許されるべきだ。
集団免疫の閾値を下げるために、手洗いや病気になった時は自宅待機するといった簡単な衛生対策は、誰もが実践するべきだ。
学校や大学は、対面式の授業を再開するべきだ。スポーツなどの課外授業は再開されるべきだ。低リスクの若年成人たちは、自宅からではなく通常通り仕事を行うべきだ。・・・
レストランやその他の店舗はオープンするべきだ。アート、音楽、スポーツ、その他の文化イベントを再開するべきだ。比較的リスクが高い人たちは、彼らが希望すればこうした活動に参加してもよい。一方、集団免疫を構築した人々たちにより、高リスクの人々に対して防護が与えられることになり、社会全体としてこれを享受することになる。
この声明は、今週トランプ大統領が行った発言とも呼応する内容である:
— Donald J. Trump (@realDonaldTrump) October 5, 2020
【訳】「コロナを恐れるな。コロナに生活を支配させるな」
* * *
この声明文の主張と同じように、都市封鎖を行うことで救われる人命の合計年数よりも、「少なくとも7倍も多い人命年数が(都市封鎖により)破壊される」と結論づける調査研究が行われている。
また、ドイツ連邦経済協力開発省のゲルト・ミュラー長官は、世界中でロックダウン政策が行われることで、新型コロナウイルスによる死者よりも多くの人々が亡くなることになるだろうと警告している。
ドイツのハンデルスブラット紙とのインタビューの中で、ミュラー長官は今回のグローバル・パンデミックが歴史上「最大規模の一つ」となる飢饉と貧困クライシスを引き起こしていると語っている。
このミュラー長官の発言の5ヶ月前、ドイツ内務省から政府の調査報告書が外部にリークしていた。この調査報告書は、ドイツがロックダウン政策を行うことで、人々はその他の深刻な病気の治療を受けることができなくなるため、新型コロナによる死者よりも多くの人々が過剰死亡する可能性があることを示していた。
英国では、新型コロナのために人々が病院へ行くことを避けたため、すでに1万人以上の過剰死亡が起きていることが報じられている。
さらに英国キングス・カレッジ・ロンドン大学のリチャード・サリバン教授は、ロックダウンを行った結果、人々ががん検診やがん治療を受けられなくなっていることにより、新型コロナによる合計死亡者数よりも多くの人々ががんにより過剰死亡するだろうと警鐘を鳴らしている。
スウェーデンのルンド大学で内科と疫学が専門であるピーター・ニルソン教授も同意見である。
英国・国民健康保険(NHS)のコンサルタントで、がん専門医であるカロル・シコラ教授によると、英国でロックダウン期間中に定期検診が中止された結果、5万人ががんにより過剰死する可能性があるという。
医学雑誌『ランセット』に掲載された研究は、「ソーシャル・ディスタンス、学校閉鎖、商業施設の制限、そして国をロックダウンすること」により、世界の子供達の間での栄養不良状態が悪化していると記している。同研究はまた、ロックダウンにより結核患者が治療を受けられず、世界中で140万人が死亡するだろうと警鐘を鳴らしている。
アメリカ国内でも、500人以上の医師がロックダウンにより新型コロナによる犠牲者よりも多くの死者が出ると警告する書簡をトランプ政権に送っている。
世界各国で、「命を救うため」に都市封鎖を忠実に守るよう人々が強制されている一方、多くの専門家たちは都市封鎖がより多くの人命を犠牲にする結果となる可能性があることを警告している。しかしこうした専門家たちの声は、メディアによって無視、もしくは言論封殺されている。
【10月12日追加情報】
アメリカで人気のネット掲示板Redditは、『偉大なるバリントン宣言(Great Barrington Declaration)』のスレッドを強制的に削除するという言論封殺を行なっている。
また、検索エンジン最大手のグーグルは、『偉大なるバリントン宣言(Great Barrington Declaration)』の検索結果ページの1ページ目に、これを批判する記事や、全く関係のない気候変動否定論者のページを大量に表示するという「言論検閲」を行なっていることが指摘されている。
from the "make orwell fiction again" files:
— el gato malo (@boriquagato) October 10, 2020
google has memory holed the great barrington declaration
not only have they wiped it from the top results, they have salted it with false claims about "climate denial"
it's pure, simple propaganda
here's bing (who plays it straight) pic.twitter.com/kTdhH8zXia
【訳】グーグルは(ネットの)記憶から『偉大なるバリントン宣言(Great Barrington Declaration)』を抹消した。
彼らはこれを検索結果のトップ(1ページ目)から削除しただけでなく、「気候変動否定論者」についての誤った主張を(検索結果に)混ぜて表示している。
これは純粋で単純なプロパガンダだ。
これはBingの検索結果(彼らは細工せず表示している)
now let's have a look at google.
— el gato malo (@boriquagato) October 10, 2020
pretty different looking results, huh? not only do they not lead with the declaration itself or its authors, they lead with dishonest hit pieces.
they try to tie it to climate denial and fake science.
um, no. this is "fake search." pic.twitter.com/Nez3geywni
【訳】次にグーグルをみてみよう。
かなり異なる検索結果じゃないか?この宣言そのものやその筆者たちを上位に表示していないだけでなく、彼らは不誠実な攻撃記事を上位に表示している。
彼らは、この宣言を気候変動否定論者や疑似科学と結びつけようとしている。
あーあ、なんてこった。これは「フェイク検索」だ。
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