【独占記事】ユーチューブは共産主義国チャイナの「国家保密局」のソフトウェア・エンジニアを雇用
ナタリー・ウィンターズ筆|12月10日|The National Pulse掲載
グーグルが所有する動画プラットフォームのユーチューブが、「選挙不正の主張動画」を全て検閲するという声明を発表しニュースの見出しとなっている。そのユーチューブが、チャイナ共産党とつながりがあるソフトウェア・エンジニアを複数人雇っている。The National Pulseがそれを暴露する。
ユーチューブで働くソフトウェア・エンジニアの多くが、過去にチャイナ共産党が運営する組織で勤務していた。これは、ユーチューブとチャイナにある大学機関との間に、なぜ「天下り」が存在するのかという疑問を投げかける。
2019年5月からユーチューブで勤務している1人のソフトウェア・エンジニア、タイ・ジンジャン(Tai Jinjiang)は、以前、広州シアン・テクノロジー(Guanghzou Shian Technology)でプロジェクト・マネジャーとして勤務していた。
ジンジャンは、このチャイナを拠点とした会社での業務内容について詳細を(リンクドインに)記しており、「公安部、国家保密局、そしてIT評価センターによるShiAn端末機の人民解放軍認証(取得の)成功に主要な役割」を果たしたと記している。
これはつまり、ジンジャンが、人民解放軍そしてチャイナ政府の多くの諜報機関の代わりにソフトウェア・プロジェクトを主導したことを意味する。さらに、彼は、「優れた業績に対する数々の優秀社員賞を与えられている」と記している。
さらに、2020年11月からユーチューブでソフトウェア・エンジニアを務めていると記しているシャオ・チェン(Xiao Chen)は、以前、中山大学(広東省広州市)で研究所手を務めていたと記している。
この大学は、最近、チャイナとのつながりについてFBIに虚偽発言をしたことで有罪を認めた研究者を米国に送り込んでいた。さらに、同大学のスーパーコンピューティング・センターは、米国政府によるエンティティー・リストに2015年から掲載されている。これは、「米国政府が国家安全保障上のリスクとみなす人物および企業のリスト」。
さらに別のソフトウェア・エンジニア、シフェイ・フアン(Xifei Huang)は、2014年2月からユーチューブで勤務している。この人物は、以前、北京にある北京大学でデベロッパーとして働いていた。
北京大学の研究者たちもまた、知的財産を盗み、チャイナ共産党(CCP)とのつながりを開示することを怠った罪でFBIにより起訴され有罪判決を受けている。北京大学は、チャイナ共産党(CCP)により出資を受け、支配されている。
北京大学は、共産党指導部において、過去そして現在の共産党政治局員たちを多く輩出している。その中には、共産党の指導者である、チャイナのスパイ機関・北京事務所の元トップが含まれている。
2017年4月からユーチューブでソフトウェア・エンジニアを務めているファン・ヤン(Fan Yang)は、チャイナテレコムでインターンを行った。この会社は、アメリカ国防総省によりチャイナの人民解放軍と20年以上にわたって協力しているとレッテルを貼られている。
ヤンは、後に復旦大学(上海市)で研究助手として務めている。同大学は、チャイナ共産党(CCP)の要求により大学設置認可書から「思想の自由」を削除している。ヤンが復旦大学で勤務していた期間中には、復旦大学をベースに活動していた、人民解放軍とつながりのある5人のハッカーが、米国の秘密を盗んだとして起訴されている。
チャイナ共産党(CCP)が好意を寄せているジョー・バイデン、彼の勝利を疑問視する全てのコンテンツを禁止するというユーチューブの決定には、これらの掘り起こされた(チャイナ政府との)つながりに興味深い影を落としている。これと似たものとして、ユーチューブがチャイナ共産党(CCP)に批判的な中国語のフレーズを自動で削除しているという報道に対しても、疑惑の目が向けられている。ユーチューブは、これを「当社の(ポリシー)実施システムに起きたエラー」のせいにしている。
こうして明らかになったことは、チャイナ共産党(CCP)とつながりがある個人を採用しているアメリカのIT企業が、ますます増えていることに、また新たな企業が加わったことを示している。こうした企業には、フェースブックやツイッターも含まれている。Dr.リー・フェイフェイは、CCPが支援する複数の会議に参加し、チャイナの有名大学である清華大学のAI研究機関と協力していたにもかかわらず、ツイッター社は彼女を取締役に任命している。この清華大学の研究機関は、人民解放軍のためにAI研究を行なっている。
(編集部:ツイッター社の取締役に就任したAI専門家リー・フェイフェイはここで紹介した。フェースブックが、複数のチャイナからのエンジニアを雇い「検閲チーム」を組織していることはここで報じた。)
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