ドミニオン社のCEOがミシガン州議会で虚偽発言——テキサス州にある SolarWindsの本社をFBI、連邦保安局、そしてテキサス・レンジャーが家宅捜査
12月15日(火曜)、ドミニオン社のジョン・プロスCEOはミシガン州議会の監視委員会の公聴会に、ビデオ会議システムを使って遠隔から参加した。
プロスCEOは冒頭で事前に用意していた書面を読み上げ、票の改竄や削除をするためのアルゴリズムが組み込まれているというような、同社の投票機械に対する疑惑を完全に否定した。
そして、今週、アメリカ財務省や商務省のコンピュータ・システムが外国政府の支援を受けたハッカー集団から攻撃を受けていたというニュースに関しても、このハッキング攻撃で悪用されたSolarWinds社のソフトウェアをドミニオン社は利用していないと、プロスCEOはミシガン州議会議員らに対して語り疑惑を否定した:
国土安全保障省に関する(12月)13日の報道の対象となっているSolarWinds社のオリオン・パッケージ製品を、我々は利用していない。
SolarWinds社のオリオン・パッケージ製品の仕組み
(Image via SolarWinds)
しかし、ドミニオン社がSolarWinds社のテクノロジーを使っていることを示す同社のウェブサイトのスクリーンショット画像が既に報じられている。ドミニオン社は、その後、SolarWinds社を言及している自社ページを削除している。
削除される前のドミニオン社のホームページ
ドミニオン社に関するホームページの削除・変更は今回が初めてではなく、スイスの銀行であるUBSグループも行っている。中共政府と関係があるUBS証券を通して、4億ドルの資金がドミニオン社の親会社に支払われていることについてはここで詳細を報じたが、このUBS証券LLC(ニューヨークが拠点)は、その取締役会にルオ・チアン(Luo Qiang)、イェ・シアン(Ye Xiang)、ム・リナ(Mu Lina)の3人の中国人が就任していることがブルームバーグの会社概要ページに記載されていた。しかし、この3人の中国人の取締役員たちが、この会社概要ページから削除されていると報じられている。
BonaFidrが調べたところ、12月7日時点のブルームバーグの企業概要ページには2人の中国人取締役が記載されているが、それが現在では削除されている。
2人の中国人取締役が記載されている12月7日時点のブルームバーグのページ
2人の中国人取締役が削除された現在のブルームバーグのページ
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アメリカ財務省や商務省、その他の政府機関や軍事機関へ行われた大規模ハッキング攻撃には、SolarWinds社のオリオン・ソフトウェアにある脆弱性が悪用されたことはここでも詳しく報じた。そして新たに、テキサス州オースチンにあるSolarWindsの本社が、FBI、連邦保安局、そしてテキサス・レンジャー(テキサス州警備隊)により家宅捜査を受けていたとFOXニュースに出演した人物が暴露したことが報じられた。
https://twitter.com/Rothbard1776/status/1338626722321879045
【訳】FOXのショーン・ハニティー司会者のラジオ番組に出演したゲストが暴露情報:「FBI、連邦保安局、そしてテキサス・レンジャーが全て、テキサス州オースチンにあるSolarWinds本社に集結」し、同社のシステムを調べている。同社の執行副社長は11月9日に5万7000株(120万ドル)を売却していた。同社のケビン・トンプソンCEOは、70万株(1500万ドル)をその10日後に売却していた。
このゲストは、SolarWinds社のCEOと執行副社長に関する他のニュースが今後さらに報じられるだろうと語っている。
SolarWinds社と、そのソフトウェアの脆弱性を悪用してアメリカの政府機関に大規模ハッキングをしかけた「外国政府」もまた、今年の大統領選挙の不正に関わっていることが疑われている。
【ドミニオン社のプロスCEOが参加したミシガン州議会の公聴会の動画】(以下3本とも同じ内容)
https://www.youtube.com/watch?v=SbegDlTxzMg
https://www.youtube.com/watch?v=NtW7nR6G378
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