2万人規模の州兵がワシントンDCに配備され厳戒態勢——爆発物の脅威についてブリーフィングを受ける
1月13日(水曜)、ラックに入ったライフル銃と拳銃が、次々と軍事車両から降ろされ州兵たちに配布されたと、CNNのジョセフ・レプログル記者が報じた。
@mkraju Racks upon racks of rifles and pistols. National guard gearing up at the Capitol. pic.twitter.com/EzRriokncu
— Josh Replogle CNN (@Joshrepp) January 13, 2021
【訳】いくつものラックに入ったライフルと拳銃。州兵が国会議事堂で準備中。
国会議事堂の中で眠る州兵たちの写真には、彼らがM-4ライフル銃を側に置いている様子が写っている。今週初めには、すでに州兵たちが国会議事堂の周囲で目撃されていたが、その時はまだ武装していなかった。
Photo via 4chan.org
中には、国会議事堂の床で眠る武装した州兵たちをよけて歩く連邦議員の姿も撮影されている。
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武装した州兵たちの他の写真。
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州兵たちにこれほど重武装する命令が下されているということは、次期大統領ジョー・バイデンによる1月20日の大統領就任式の期間中、相当の混沌とした事態が予想されていることを意味する。
FBIの捜査官たちは、武装した反乱者たちを突き止めようと奔走しているとフィナンシャル・タイムズ紙が1月13日に報じている。
そしてこの日正午過ぎ、市警察のロバート・コンティー警察署長代理は、国会議事堂周辺に配備された州兵の数は、2万人以上に拡大されたと語った。先週末に配備された6000人から急増したことになる。月曜には合計1万5000人にまで膨れ上がっていた。
国会の周囲という狭い場所に、こんなにも多くの州兵を配備する必要があるような脅威とは、一体どのようなものなのだろうか?
米Buzz Feedのポール・マクリオッド氏は、写真つきで次のように報じている:
I'm told there are about 3,000 total national guard troops sheltering in the Capitol right right now. Had to stay here overnight because there was nowhere to put all 15,000 troops being brought into DC for inauguration from various state national guards (eg New York sent 1,000) pic.twitter.com/okRAQozo7U
— Paul McLeod (@pdmcleod) January 13, 2021
【訳】まさに今、議事堂の中で約3000人の州兵が待機していると聞かされた。様々な州の州兵(例えばニューヨーク州は1000人)がDCでの大統領就任式のために招集されており、その全1万5000人の州兵を宿泊させられる施設はないため、彼らはここで夜を過ごさなければいけない。
RawsMediaもさらに多くの州兵がワシントンDCに到着しており、その一部はホテルに宿泊していると報じている。
https://twitter.com/rawsmedia/status/1349433534793003008
RawsMediaによると、国会議事堂周辺に展開している数千人規模の州兵に加えて、軍事車両が議事堂に続く道路や、市内の他の場所を封鎖し始めている。
https://twitter.com/rawsmedia/status/1349431031829573645
保守系メディアであるザ・フェデラリストのジャック・ポソビエック記者は、新たに設置されたフェンスを撮影した動画を添付し、「ワシントンDCが完全なロックダウン」と投稿している。
Total lockdown in DC, National Guard standing watch pic.twitter.com/yoJha6wLn4
— Jack Poso 🇺🇸 (@JackPosobiec) January 13, 2021
Dead Spinのチャック・モディ氏は、金属製のフェンスが道路に設置される様子を投稿している。この画面の奥では、州兵がパトロールしている様子も写っている。
No one will get near the Capitol. All residents pushed out from inside fence as they complete final leg of construction around it on #ImpeachmentDay. Triple protection includes Black fence, local DC Police and line-up of National Guard in back pic.twitter.com/NdJxzkJcv7
— #StopCopCity (@ChuckModi1) January 13, 2021
国会議事堂の周囲に展開している州兵たちを撮影した写真が、SNS上に大量に投稿されている。
Photo via NC Renegades
これら州兵の多くは、M4カービン銃と暴徒制圧用の盾で武装している。(M4カービン銃とは、コルト・ファイヤーアームズ社が開発し、アメリカ軍が採用しているカービン銃。銃身が短く軽量のライフル銃。)
Photo via NC Renegades
先週水曜、共和党全国委員会と民主党全国委員会にパイプ爆弾が仕掛けられているのが発見されたことや、武装した過激主義者たちによる国会議事堂への攻撃の脅威が高まっていることを受けて、複数の部隊は、過激主義者たちが即席の爆発装置を使うという非常に現実的な可能性に準備するようブリーフィングを受けていると、左派メディアのPoliticoが報じている。
左派メディアのPoliticoは、シークレットサービスから機密のインテリジェンス文書を入手しており、その文書には少なくとも1つの右翼過激派グループである「アメリカのための愛国者行動(Patriot Actions for America)」が1月16日に国会議事堂の近くもしくは敷地内で「暴力的なデモ活動を組織しようと呼びかけている」と警告していると報じている。
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