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P社製コロナ・ワクチンの1回目接種後の効果は当初想定されたよりも低い——「イスラエルのDr.ファウチ」と言われるDr.アッシュが発表

ファイザー社製コロナ・ワクチンの1回目接種後の効果は当初想定されたよりも低い——「イスラエルのDr.ファウチ」と言われるDr.アッシュが発表

Dr.ナクマン・アッシュ(Photo courtesy of David Cohen/Flash90)

イスラエルは、全国民に対して新型コロナ(武漢ウイルス)ワクチンの接種を進めようとする「先進国」の一つである。ファイザー社と米食品医薬品局(FDA)が発表したフェーズ3の臨床試験の結果で、同社のCOVID-19ワクチンには1回目の接種後には52%、そして2回目の接種後には95%の有効率が認められた発表されているが、しかしイスラエルは、特に1回目の接種後、宣伝されているほどの有効性はないと1月20日(水曜)に発表した

 

以下のグラフは、ファイザー社によるフェーズ3の臨床試験結果として公表されたものである。このグラフは、ワクチン接種を受けた患者たちに、免疫がつくまで多少の時差がある可能性があることを示している。

 

 

ファイザー社は、臨床試験では1回目の接種を受けてから約12日後に約52%の有効性が示されたと発表している。これをBBCも報じている。そして2回目の接種を受けてから約2週間で、有効性は95%にまで上昇するという研究成果が発表されている。

 

しかし、「イスラエルのDr.ファウチ」と言われるDr.ナクマン・アッシュは、ファイザー社製ワクチンによって獲得できる免疫——特に1回目のワクチン接種後の数週間——は、「我々が思っていたよりも効果が低かった」と語り、「ファイザー社が提供した(データ)よりも低かった」と、1月20日に発表した。

 

地元メディアのArmy Radioに対して、Dr.アッシュは、「多くの人たちが、1回目のワクチン接種と2回目のワクチン接種の間に感染してしまった」と語っている。

 

Army Radioによると、これまでイスラエルでは210万人以上が1回目のワクチン接種を受けており、そのうち42万3000人近くが2回目のワクチン接種を受けている。しかし、今週月曜、イスラエルの保健当局者たちは、1万人以上の新規感染者が出たと発表しており、これはコロナ・パンデミックが始まって以来、最大の感染者数となっている。

 

実際の効果は宣伝されている約半分だったと一部で報じられているが、1回目のワクチン接種を受けた210万人のイスラエル人に対して、どれほどの具体的な有効率が示されたかについては不明であるとNYポストが報じている

 

イスラエルでは、ワクチンの副作用の事例も報じられており、1人の医師が1回目のワクチン接種を受けた直後に死亡している

 

一方、米国では、新たに発足したバイデン政権が、就任から100日以内に実施する優先課題の一つとして、新型コロナ・ワクチンの接種件数を1日100万人、100日で1億人を目標にすることを明らかにしたと、CNNが報じている。しかし先週、米国ではすでに1日平均91万2497人がワクチン接種を受けており、バイデン政権の目標数は微増でしかない。

 

また、バイデン政権は、ワクチンの生産に必須の原料を確保するため、戦時下に行われる「国防生産法」を発動する予定と報じられている

 

さらに、eコマース大手のアマゾンは、バイデン政権に対してCOVID-19ワクチンの配送スピードを高めるために支援を申し出たと報じられている。同社幹部のデーブ・クラーク氏は、バイデンが大統領に就任した今週水曜、祝意を伝える書簡を送り、その中でアマゾン社のオペレーション、IT、コミュニケーション機能を、ワクチン接種を加速するためにバイデン政権に提供する用意があると伝えた。

 

今週木曜、1人の記者が、ワイトハウス報道官のジェン・サキ氏に、人命が懸かっているというのにアマゾン社はトランプがホワイトハウスを去るまで支援の提案を行うことを先延ばしにしていたのか?と質問している。

 

この質問に対して、サキ報道官は、「いつアマゾンが連絡をしてきたのか、私はそのタイムラインを把握していない。その質問は、私にではなくアマゾンにする類のもののように聞こえる」と回答している

 

しかしアマゾン社は、言論の自由を尊重する新興SNSパーラーのホスティング・サービスを突然解約したという事実や、アマゾンの創業者ジェフ・ベゾス氏が所有するワシントン・ポスト紙はトランプ批判の先陣を斬っていたことからすると、同社は人命よりも政治を優先し、トランプ政権に支援の提案は行なっていなかったと考える方が妥当だろう

 

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