インスタグラムは14種類あるユーザ・データの8割を第3者と共有——クラウド・サービス企業pCloudが分析結果を発表
LINEの個人情報がチャイナの委託先に筒抜けになっていたことが問題となっているが、他の通信アプリやSNSによる個人情報管理は安全と言えるのだろうか?
各種データを「見える化」するStatista(スタティスタ)のフィリックス・リクター氏は、私たちが日頃から利用しているアプリやウェブサイトが、大量のユーザ・データを収集しており、多くのケースにおいてそうしたデータは第3者に提供されていると指摘している。
個人ユーザに関するデータは、本人の承諾なく第3者に提供されるべきではなく、そのため利用規約に同意することが求められている。しかし、専門用語で書かれた長文の利用規約を毎回確認して「同意する」をクリックしているユーザはどれくらいいるだろうか。
昨年、アップル社は、各アプリがどのようなデータを収集し、それがどのように利用されているか、ユーザが理解しやすくなるよう多少の改善を行っている。同社は、App Store上でアプリにプライバシー・ラベルを導入しており、個人データを位置情報から購入履歴、検索履歴、閲覧履歴、そして連絡先に至るまで、14種類のカテゴリーに分けている。
セキュアなクラウド・サービスを提供するpCloud社は、このApp Storeで公開されている情報を元に、人気のアプリによるユーザデータの収集・共有状況を分析した。以下はpCloudが行った分析結果をまとめた表:
あなたのデータを第3者と共有しているアプリ一覧:
インスタグラム、フェースブック、リンクドインが最もデータを第3者と共有している
(Table via pCloud)
そして冒頭で紹介したスタティスタも、このpCloudの分析結果を元に、上位のアプリをランキング順に表示している。
You will find more infographics at Statista
このグラフからも分かる通り、ユーザの個人情報のカテゴリーを広告目的のために第3者と最も共有しているのはインスタグラムとなっている。インスタグラムは、アップルが定める14種類のカテゴリーのデータのうち11種類を第3者と共有している。インスタグラムの親会社であるフェースブックが、次いで2番目に共有するデータのカテゴリーが多いアプリとなっている。
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