欧州人権裁判所、子供たちへのワクチン接種を強制することは合法と判断
欧州人権裁判所は、子供たちへのワクチン接種を強制することは合法であるという判決を下した。複数のメデイアが4月9日(金曜)に報じた。この判決は、新型コロナ(武漢ウイルス)のワクチン供給にとって大きなインパクトをもたらす可能性がある。
チェコの複数の家族は、自分たちの子供に対して、ジフテリア、破傷風、百日咳、B型肝炎、はしかなど9つの病気に関して義務化されている予防接種を受けさせなかったために、罰金を科せられたり保育園から入園を拒否されたことは不当として訴えを起こしていた。今回の判決はこの訴訟に対して下された。
原告の親たちは、この法律が私生活を尊重する権利に関する欧州基本権憲章8条に違反していると主張していたが、裁判所はこの原告側の主張に同意せず、予防接種を義務化することは、「すべての子どもがワクチン接種あるいは集団免疫によって深刻な病気から守られる」ことを保証するため、子どもたちの「最善の利益」になるという判断を下した。
予防接種の義務化は、「民主主義社会において必要とされるものとみなすことができる」と裁判所の判決文は記している。
今回の裁判は新型コロナ(武漢ウイルス)とは直接関係ないが、ワクチン・パスポート導入をめぐる現在の議論や、一部の職種の労働者は雇用条件としてワクチン接種を義務付けるべきかという議論が行われていることを考えると、今回の判決は重要な意味を持つ可能性がある。
欧州人権裁判所を専門とする法律専門家のニコラス・ハービュー氏はAFPに対し、この判決は「現在の新型コロナ(COVID-19)の流行の状況下では、ワクチン接種を義務化する可能性を強化するものである」と語っている。
EUでは、米国や英国と比べて新型コロナ・ワクチンの接種率が著しく低く遅れている。
EUのワクチン供給は深刻に遅延
人口100人当たりのワクチン接種件数の合計
青=英国、赤=米国、黄=EU
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さらに特筆すべきは、英国はブレグジットにより欧州を離脱したが、依然として欧州人権裁判所のメンバー国となっていることだ。英国では現在、国内でワクチン・パスポートを導入する計画が進められている。
今月初め、ワクチン・パスポートを計画していることを示す英国政府の内部文書がリークされ報じられていた。
🚨SCOOP: Docs reveal Covid certificates were in advanced stages last year – when Ministers were claiming there were “no plans” for them.
— Big Brother Watch (@BigBrotherWatch) April 5, 2021
Covid passes are shrouded in government cover ups, lies and shady contracts…#StopVaccinePassportshttps://t.co/793NbIY04m @peterwalker99
【訳】スクープ:政府文書は、新型コロナ証明書が昨年すでに進行した段階にあったことを明らかにしている——大臣たちは「そのような計画はない」と主張していた。
新型コロナパスポートは、政府の隠ぺい工作や嘘、怪しい契約に包まれている…
#ストップ・ワクチン・パスポート
Photo: Vaccinated from COVID-19 person with digital health passport in smartphone by Marco Verch under Creative Commons 2.0
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