人民解放軍の科学者たちは、2015年にSARSコロナウイルスを生物兵器化する計画を準備していた——米国務省が入手したチャイナ政府の内部資料が示す
武漢で新型コロナウイルスが発生する4、5年も前の2015年に、すでに人民解放軍の科学者たちはSARSコロナウイルスを生物兵器化する研究論文を作成していた。The Weekend Australia(有料記事)が5月7日(金曜)に報じた。The Weekend Australiaはルパート・マードック氏が会長を務めるニューズ・コーポレーションの子会社。翌日の5月8日(土曜)には、英国デイリー・メール(無料記事)が「チャイナは生物兵器を使った第3次世界大戦を準備していた」という見出しをつけて同論文について報じている。
人民解放軍の科学者とチャイナの公衆衛生当局者らによって作成された263ページの論文の中で、人民解放軍の科学者たちは、生物兵器を使った攻撃により入院を必要とする患者が突然急増するような事態となれば、「敵の医療制度を崩壊させることができる」と記している。The Weekend Australiaによると、この論文は、新型コロナウイルス(武漢ウイルス)の発生源を調査していた際に米国務省が入手した。
この論文では、SARSコロナウイルスが「遺伝子兵器の新時代」の到来を告げる可能性があると示唆しており、「人工的に操作して新種のヒト疾患ウイルスに改変した後、それを兵器化し、これまでにない方法で解き放つことができる」と記している。
The Weekend Australiaは次のように報じている:
英国とオーストラリアの外務・諜報委員会のトム・トゥーゲンハット委員長とジェームズ・パターソン委員長は、この文書の存在はCOVID-19(武漢ウイルス)の起源について中国に透明性が欠如していることに大きな懸念を抱かせるものだと述べている。
『SARSの不自然な起源と遺伝子生物兵器としての新種の人造ウイルス』と題された中国語の論文は、生物戦という研究分野におけるチャイナの進み具合の概要を説明している。
「他の科学分野の発展に続き、生物兵器の納入にも大きな進歩があった」と同論文は記している。
「例えば、微生物を凍結乾燥させるという新たに発見された技術により、生物兵器を保管し、またそれらを攻撃時にエアロゾル化することが可能になった」と記している。
オーストラリア戦略政策研究所(Australian Strategic Policy Institute)の「防衛大学トラッカー(Defence Universities Tracker)」によると、同論文の著者10名は西安にある空軍医科大学に所属する科学者や兵器専門家であり、医学や心理学を含む防衛研究のレベルが「非常に高リスク」とランク付けされている。
第四医科大学としても知られる空軍医科大学は、2017年に習近平の下で行われた軍事改革により人民解放軍の指揮下に置かれた。同論文の編集主幹であるシュー・デジョン(漢字表記不明)は、2003年のSARS流行時に中国軍事委員会と保健省のトップ指導部に報告する役割を担い、彼らに24回のブリーフィングを行い、3件の報告書を作成したと、彼のオンライン・プロフィールには記されている。
(太字強調はBonaFidr)
The Weekend Australiaの報道によると、電子情報の科学捜査(デジタル・フォレンジック)の専門家であり、またアメリカ、オーストラリア、そしてカナダの政府で勤務した経験があるロバート・ポッター氏は次のように語っている:
我々は、特定の人民解放軍の研究者や科学者が執筆した文書として、その真正性を確認することができた。我々は、チャイナのインターネット上でその(送信)起源を突き止めることができた。
マイク・ポンペオ元米国務長官と彼のチャイナ担当首席顧問であったマイルズ・ユー氏は、2月にウォール・ストリート・ジャーナル紙に掲載された論説でこの論文に言及しており、「2015年の人民解放軍の研究では、2003年のSARSコロナウイルスのアウトブレークを、外国軍が発射した『現代の遺伝子兵器』として扱っていた」と記している。
さらにThe Weekend Australiaは次のように報じている:
また、この研究論文では、生物兵器を放出するための最適な条件についても検討している。「強い日差しが病原体にダメージを与えるため、生物兵器による攻撃は、夜明け、夕暮れ、夜間、または曇りの日に行うのが最適である。生物兵器は乾燥した天候の時に放出されるべきである。雨や雪が降るとエアロゾル粒子が落ちてしまうためである」と述べている。
「エアロゾルが標的とするエリアに浮遊できるように、安定した風向きが望ましい」とも記している。
軍の科学者たちが行っている最も奇抜な主張の一つは、2003年のSARS流行の原因となったウイルスSARS-CoV-1は、「テロリスト」が意図的にチャイナに放った人工生物兵器であるというものである。
(太字強調はBonaFidr)
奇しくも、この論文が作成されたのと同じ2015年から、アメリカ国立アレルギー感染研究所(NIAID)のアンソニー・ファウチ所長が、武漢ウイルス研究所で行われていたコロナウイルス研究プロジェクトを積極的に推進していたことが判明している。
国立アレルギー感染研究所(NIAID)は、武漢ウイルス研究所での危険な機能獲得型ウイルス研究に740万ドルもの研究資金を提供していたことが知られている。ファウチ所長と武漢ウイルスとには「驚愕のつながりがある証拠が見つかった」とFOXニュースも今年1月に報じている。
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