ドミニオン社が声明を発表:アリゾナ州上院が契約しているサイバー・ニンジャ社には協力しない——証拠隠滅という犯罪行為が行われた可能性があるも、マリコパ郡管理委員会のセラーズ議長は疑惑を全面否定
ドミニオン社は5月13日(木曜)に報道各社に声明を発表し、条件が整えば監査に応じるつもりはあるが、アリゾナ州議会上院が契約しているサイバー・ニンジャ(Cyber Ninjas)社が米国選挙支援委員会の認可を受けていないことを理由に、「知的財産」をそうした監査企業には公開しないと発表した。
ドミニオン社の声明を投稿したツイート:
NEW "No company should be compelled to participate in such an irresponsible act": Dominion Voting Systems responds to Arizona Senate Republicans' demand for passwords to ballot tabulators. pic.twitter.com/wjKI8ztwIj
— Brahm Resnik (@brahmresnik) May 13, 2021
声明の中で、ドミニオン社は次のように発表している:
ドミニオン社の知的財産を、サイバー・ニンジャ社のような無認可で、バイアスがあり、明らかに信頼性の低い業者に公開することは無謀であり、企業の商業的利益と国の選挙安全保障上の利益に回復不能な損害を与えることになる。いかなる企業も、このような無責任な行為に参加することを強制されるべきではない。
すでに5月7日(金曜)、ドミニオン社はアリゾナ州議会上院による召喚状に応じることを拒否しており、2つ目の管理者用パスワードを隠し続けていると、監査ディレクターのケン・ベネット氏がOANとのインタビューで語っていた。
マリコパ郡の政府関係者たちは、選挙中に投票用紙をスキャンするのに使われた集計機械の管理者用パスワードを持っていないと監査チームに伝えている。
マリコパ郡はまた、セキュリティー上の懸念を理由に、ルーター機械を監査チームに提出することも拒否している。
ルーター機械またはその画像、そして選挙関連機械にアクセスすることは、昨年にアリゾナ州議会上院が召喚した対象に含まれている。そして今年2月、判事はこの召喚令状が有効であり、それに従うべきであるという判断を下している。
アリゾナ州議会共和党のプレジデントであるカレン・ファン上院議員は、マリコパ郡政府関係者に対してこの召喚状に応じるよう要求する書簡を送付している。この要求に応じなければ、彼らを議会に召喚するとファン上院議員は脅していたが、5月12日付けの書簡ではその脅しを撤回している。
その代わりに、ファン上院議員は、マリコパ郡管理委員会のジャック・セラーズ議長に対して、監査で発生している問題について議論するために、州都で開かれる予定の会議に自発的に参加し協力するよう要請している。
しかしセラーズ議長はこの会議に参加するつもりはないと反発しており、ファン上院議員の書簡に次のように反論し、この書簡をすぐさま撤回するよう要求している:
(サーバからファイルを削除することは)犯罪行為になるだろうが、それ(が起こったということ)は真実ではない。
この書簡を郡の選挙専門家やIT専門家たちと検討した結果、この疑惑は誤りであり、間違った情報に基づいていると私は言うことができる。さらに、我々の職員たちが選挙ファイルを削除し証拠を隠滅したという主張は言語道断であり、全く根拠がなく、アリゾナ州上院の品位にも劣るものだ。
(太字強調はBonaFidr)
一方、マリコパ郡の監査チームは、選挙で利用されたデータベースからディレクトリーが完全に消去されていると画像つきで投稿している(以下)。マリコパ郡管理委員会のジャック・セラーズ議長は、この疑惑を言葉では強く否定しているが、突きつけられているこうした証拠について、それのどこが「間違った情報」なのかは説明していない。
https://twitter.com/ArizonaAudit/status/1392656033496006656
【訳】速報アップデート:マリコパ郡は、選挙関連機器が監査チームに届けられる数日前に、2020年選挙期間で使われたデータベースが詰まったディレクトリを削除した。これは証拠隠滅だ!
マリコパ郡管理委員会は、5月14日(金曜)に非公開の緊急会議を開いていたが、本件について、5月17日(月曜)にパブリック・ミーティングを開く予定。
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ベテランズ・メモリアル・コロシアムで行われている手作業による再集計作業は、5月13日(木曜)午後7時で一旦停止されている。同会場では、5月15日(土曜)から高校の卒業式が行われるため。
監査ディレクターのベネット氏によると、2020年大統領選挙で投じられたマリコパ郡の約210万票のうち、約50万票の再集計が終了している。以下は5月13日(木曜)時点での最新状況について語るベネット氏へのインタビュー:
監査作業が中断される期間中も、投票用紙は24時間ライブ配信される予定とベネット氏は過去のインタビューで語っている。
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