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マイクロソフト社の取締役会は、ビル・ゲイツ氏の退任を求めていた——女性社員との不適切な関係が社内調査で明らかに=WSJ紙が報道

マイクロソフト社の取締役会は、ビル・ゲイツ氏の退任を求めていたーー女性社員との不適切な関係を社内で調査後=WSJ紙が報道

ビル・ゲイツ氏(Photo via Flickr)

マイクロソフト社は、ビル・ゲイツ氏が1人の女性社員と持っていた不適切な関係について社内調査を行った後、同氏の退任を求めていたと、ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)紙が米国現地時間の5月16日(日曜)夜に報じた。

 

この社内調査は、当事者である女性社員(マイクロソフト社のエンジニア)が、複数年間にわたってゲイツ氏と性的関係を持っていたと自ら内部告発したことを受けて、2019年末に行われた。これは、ビル・ゲイツ氏が、未成年者に対する性犯罪で有罪判決を受けたジェフリー・エプスティーンと交友関係があったことが明るみになり、妻であるメリンダ・ゲイツさんが離婚手続きを準備し始めた時期と重なる。

 

WSJ紙は次のように報じている:

この社内調査中、一部の取締役会メンバーは、ゲイツ氏が自ら創業し、数十年にわたって率いてきたソフトウェア会社の取締役として座り続けるのはもはや適切ではないと判断した、と関係者は述べている。ゲイツ氏は、取締役会の調査が終了する前に辞任したと、この件に詳しい別の人物が語っている。

 

WSJ紙は、マイクロソフト社の広報担当者の以下のコメントを引用して報じている:

マイクロソフト社は、ビル・ゲイツ氏が2000年に会社の従業員と親密な関係を築こうとしたという懸念を、2019年後半に受け取った。取締役会の委員会は、外部の法律事務所の協力を得て、この懸念事項を審理し、徹底的な調査を行った。調査期間中、マイクロソフトはこの懸念を提起した従業員に広範なサポートを提供した。

 

ゲイツ夫妻は、今月初め、27年間に及ぶ夫婦生活に終止符を打つと発表している。メリンダさんによると、夫婦関係は「修復不可能なまでに壊れている」という。

 

夫妻は、具体的な離婚の原因について発表していないが、ビル・ゲイツ氏がジェフリー・エプスティーン氏と関わっていたことが、一つの「懸念材料」だったとWSJ紙は報じている:

マイクロソフト社の取締役会メンバーは、2019年後半に、この女性エンジニアから送られてきた手紙の存在を知ったと、本件を知る人物たちは語った。彼女は、マイクロソフト社での彼女の仕事の変更を要求した他、彼女とゲイツ氏との関係の詳細も明らかにしたという。ナデラ氏や他の上級幹部は、この女性の申し立ての存在を知っていたと、一部の関係者は語った。

 

また、ゲイツ氏とエプスティーン氏の関係について質問した取締役もいたと1人の関係者が語った。両氏の関係は慈善活動を中心としたものであり、それ以上のものではないと取締役会メンバーは聞かされたと、この人物は語っている。

 

この社内調査が終了する前の2019年12月に、ゲイツ氏は年次株主総会でマイクロソフトの取締役に再選された。この問題がさらに明らかになるにつれ、取締役会のメンバーは、ゲイツ氏とこの女性との関係が不適切なものであったことを懸念するようになり、#MeToo運動の流れの中で、このような事情を抱えた取締役を望んでいなかった、と関係者は述べている。

 

この女性社員は、マイクロソフト社との話し合いの一環として、(ビル・ゲイツ氏の妻である)メリンダ・フレンチ・ゲイツ氏に自分の手紙を読んでもらうよう依頼した、と本件を知る関係者は述べている。メリンダ・フレンチ・ゲイツ氏がこの手紙を読んだかどうかは知ることができなかった。

(太字強調はBonaFidr)

 

***

 

離婚発表の次に社員との不倫が明るみに出たビル・ゲイツ氏は、ますます窮地に追い込まれているようだ。ジェフリー・エプスティーンが未成年の少女たちへの性犯罪で有罪判決を受けた後も、彼との交友関係を何年にもわたって続けていたビル・ゲイツ氏に対して、エプスティーンの9人の被害者女性の代理人を務めるスペンサー・クビン弁護士が、英国の大衆紙The Sunに対し、ゲイツ氏はエプスティーンやギレーヌ・マックスウェルなどに関するいかなる情報も、自主的に提供するべきであると語っている。The Sunが同弁護士のコメントを5月13日に報じた

 

クビン弁護士は次のようにコメントしている:

なぜこのような人(未成年に対する性犯罪の前科者)とビジネス会議を行うのですか?そのような行動を行い、そしてそのような行動を行ったことを認めた人物とビジネス会議をあえて行う人のモラルを疑います

 

ビル・ゲイツ氏の富と調査力をもってすれば、エプスティーンに対して起こされていた疑惑の全容をゲイツ氏が知らなかったとは信じがたいことです。

 

ギレーヌ・マックスウェルについては、現在も捜査が続いていることを忘れてはいけません。もし、ゲイツ氏がその捜査に役立つ情報を持っているのであれば、彼は名乗り出るべきだと思います

 

しかし、英国王室のアンドルー王子と同様、ゲイツ氏もいかなる不法行為は行っていないと否定している。

 

 

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