元国家情報長官代行グレネル氏、過去最高レベルのチャイナ政府関係者が米国に亡命という報道を否定せず
トランプ政権で全ての諜報機関を統括する国家情報長官・代行を務めたリチャード(リック)・グレネル氏は、6月10日(木曜)、保守系ケーブル局のNewsmaxに出演し、「過去最高ランクのチャイナ政府関係者が米国に亡命した」というRedStateが独占報道した内容についてコメントを求められた。グレネル氏は、現在、Newsmaxのレギュラー・コメンテーターを務めている。
グレネル氏は、トランプ大統領により駐ドイツ・米国大使に任命され2018年5月〜2020年6月まで同大使を務めた。その後、当時不在であった国家情報長官(DNI)が決まるまで、2020年2月20日〜2020年5月26日の間その代行を務めた。
この日、グレネル氏が出演したNewsmaxの動画:
司会者:チャイナからの亡命者が(米国の)保護下にあるという報道が表面化しました。そして、この人物は国防情報局(DIA)に、チャイナがさらなる生物兵器開発を行っていることなどを警告しています。
RedStateと独立ジャーナリストであるアダム・ハウスリーは、国防情報局(DIA)がCIA、FBI、国務省などの他の省庁にはこの亡命者について情報共有しなかったと報じています。その理由は、国防情報局(DIA)の指導層が、他の諜報機関にチャイナのスパイもしくは内通者がいると確信しているからと報じています。
あなたが国家情報長官代行だった時の経験として、国防情報局(DIA)が懸念していることはしっかりとした根拠がある正当なものでしょうか?
グレネル氏:この具体的なケースについてについて細かな話はしたくありません・・・(口ごもりながら)理由は・・・機密情報について扱う場合の・・・コメントすることや議論することが難しい分野を掘り下げているからです。
これだけ言わせてください。全ての告発は調べられ、すぐさま対処されているということに私たちは自信があります。私が国家情報長官(DNI)代行を務めていた時、こうした主張や告発が数ケースありましたが、私たちは常にすぐさまそれらについて調べていました。時に行動に移す時もありましたが、(告発内容が)虚偽の場合もありました。
間違えないでください。米国政府内部には、誰が情報をリークしているかを把握する優れた制度があります。より大きな問題は、誰が情報漏洩を行っているかを把握した場合、指導層はこれら内通者たちに対して迅速に行動に移す必要があり、情報が漏洩していなくてもなぜ情報漏洩したかに見えるかについて正当化しようとしないことだと私は思います。多くのケースで、正式に許可されていない方法で情報共有が行われているのは明らかです。
(グレネル氏へのインタビューはさらに続くが省略)
6月4日に報じられた「米国に亡命した過去最高レベルのチャイナ政府関係者」は、「国防情報局(DIA)と過去3ヶ月間共にある」と報じられており、グレネル氏が国家情報長官代行の職を去った2020年5月26日から1年近く後の出来事である。にもかかわらず、グレネル氏が「この具体的なケースについてについて細かな話はしたくありません」と語ったことは奇妙である。公になっている事実関係からすれば、「私が退任した後の出来事のため、この具体的なケースについて細かな話は全く知らない」と言うのが自然である。
関係性は不明だが、BonaFidrがこの亡命者に関する記事を投稿した直後、本サイトにサイバー攻撃が行われ数時間ダウンする事象が起きている。(「人民解放軍のウイルス学者が新型コロナワクチンを特許申請した直後に死亡」という記事も、同じように掲載直後に本サイトにサイバー攻撃が行われた。)
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