「デルタ株」の流行を理由に、ロサンゼルス郡はワクチン接種に関係なくマスク着用を推奨——ランド・ポール議員は恐怖に煽られず冷静にデータを理解するよう呼びかける
カリフォルニア州ロサンゼルス郡の公衆衛生当局は、6月28日(月曜)に声明を発表し、ワクチン接種状況に関係なく全ての住民にマスク着用を推奨するという通達を出した。新型コロナウイルス(武漢ウイルス)の「デルタ株(インド型変異株)」の感染が広がっているため。
ロサンゼルス郡の公衆衛生当局が投稿した声明:
As Delta Variant Circulates, Public Health Recommends Masking Indoors as a Precaution – 3 New Deaths and 259 New Confirmed Cases of COVID-19 in Los Angeles County.
— LA Public Health (@lapublichealth) June 29, 2021
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【訳】デルタ変異株が流行しているため、公衆衛生局は予防措置として屋内でのマスク着用を推奨する – ロサンゼルス郡では新たに3名の死亡者と259名の新規COVID-19確定症例が発生。
ここを閲覧:http://publichealth.lacounty.gov/phcommon/public/media/mediapubhpdetail.cfm?prid=3206
カリフォルニア州では、約2週間前にギャビン・ニューソム知事がマスク義務を解除し、州内でのロックダウン対策を終了していた。
ロサンゼルス郡の公衆衛生当局は、デルタ変異株の感染率を正確に把握していないため、マスク着用を「義務」ではなく「推奨」したと語っている。また、ロサンゼルス郡公衆衛生局長のバーバラ・フェラー氏は、デルタ変異株がワクチン接種済みの人たちの間でも防御を突破して感染することが可能かもしれないと示唆した:
COVID-19ワクチンはデルタ型に対して入院や死亡を防ぐ非常に効果的な防御を提供するが、この株は感染力が強いことが判明しており、今後さらに流行することが予想される。
特に屋内では、感染者が発したエアロゾルを吸い込むことでウイルスが拡散する可能性があるため、マスクの着用は依然として感染を減らすための有効な手段である。
WHOも同様に、デルタ変異株を理由に完全にワクチン接種を済ませた人もそうでない人もマスクを着用するよう呼びかけている。
このように各公衆衛生当局がデルタ株に対する警告を行うきっかけになったのは、先週、イスラエルのCOVID-19政府諮問委員会のバリサー座長が、同国でCOVID-19に新規感染した成人の半数がすでにワクチン接種を終えた人たちであると語り、その発言をウォールストリート・ジャーナル紙が報じたため。
しかし、デルタ変異株に対する懸念は過剰だと一部から批判の声が上がっている。
医師でもあるランド・ポール上院議員(ケンタッキー州選出・共和党)は、6月29日(火曜)次のメッセージを投稿している:
Don’t let the fearmongers win. New public England study of delta variant shows 44 deaths out of 53,822 (.08%) in unvaccinated group. Hmmm.
— Rand Paul (@RandPaul) June 29, 2021
【訳】恐怖を煽る人たちに負けないように。イングランドの公的機関によるデルタ変異株に関する新たな研究では、ワクチン未接種のグループで、5万3822人中の死亡者数は44人(0.08%)であることが示されています。ふうむ。
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