ニュースレター登録

Loading

オールドメディアが伝えない海外のニュース

ツイッター社が新興SNSのゲッター(GETTR)を潰しにかかる——自らは単なる「プラットフォーム」と言いながら投稿されたコンテンツは自社の所有物という矛盾した主張を展開

GETTR(ゲッター)のジェイソン・ミラーCEO(Screenshot via War Room Pandemic)

今月新たに立ち上げられたSNSプラットフォーム「GETTR(ゲッター)」の人気ぶりに、ツイッター社は脅威を感じるあまり、ついに法的な一線を超えてしまったようだ。

 

トランプ前大統領の元広報担当者であるジェイソン・ミラー氏が中心となり、言論検閲しない新たなSNSプラットフォーム「GETTR(ゲッター)」を7月1日に立ち上げたことはここでも紹介した。サービス提供が開始された初日の3日間で、GETTR(ゲッター)には100万人以上がユーザ登録し、世界最速記録を打ち立てている。

 

しかしツイッター社は、新興SNSプラットフォームのパーラーをシリコン・バレーのビッグ・テック企業が活動停止に追い込んだ時と同じように、GETTR(ゲッター)を潰しにかかっている。

 

GETTR(ゲッター)のCEOを務めるジェイソン・ミラー氏は、7月12日(月曜)、スティーブ・バノン氏のネット番組に出演し、市場の独占を維持しようとするツイッター社の卑劣な試みを次のように紹介している:

ミラー氏:・・・私たちゲッターがクールなことの一つは・・・みなさんは、自分が投稿したツイートの所有権を持っているということです。それだけは明確にさせてください。それ(ツイート)はあなたが持つ知的財産です。あなたの努力の産物です。

 

ですので、私たちはみなさんが投稿した全てのツイートをインポートできる機能を準備していました。・・・しかしツイッターはこの機能をシャットダウンしました・・・そして現在、彼らは「我々はあなた方のツイートを所有している(所有権は我々にある)」と言っています。しかしそれと同時に、「私たち(ツイッター)には所有権はない」とも彼らは言いたいのです。なぜなら、セクション230(*)が定める規定で彼らはパブリッシャーにはなりたくないからです。

(*「セクション230(通信品位法230条)」とは、通信品違法の中で規定された免責条項を指し、SNS企業を損害賠償責任から免除している。新聞社やテレビ局などの報道機関は、この損害賠償責任が免除されていない。トランプ前大統領は、ツイッターは国家安全保障上の問題だとして、大手SNS企業から「セクション230」の免責特権を剥奪するよう何度も呼びかけている。共和党の議員たちも、大手SNS企業に与えられたセクション230の免責特権を問題視している。)

 

ミラー氏は続けて次のように語っている:

ミラー氏:ですので、私たちは(ツイッターがインポート機能を停止させたことへの)回避策を準備するつもりです・・・

 

バノン氏:視聴者のためにちょっとそこでスローダウンしてください。ツイッターの利用規約では、彼らはパブリッシャーではなく、中立的な立場にあるプラットフォームのはずですよね。ユーザがツイートの所有権を持っていると。それなのに、今になってユーザが自分のツイート(投稿)をツイッターからゲッターにインポートする(取り込む)ことを許可しないのですか?

 

ミラー氏:その通りです。彼らは(先週の)木曜からそれを始めました。ユーザが自分たちのツイートをゲッターにインポートすることを禁止しています。私たちはこの問題を解消するつもりです。まもなく(この問題を解消する)アップデートを行う予定です。

 

繰り返しますが、みなさん自身が、自分たちが投稿したコンテンツ全てを所有しています。それはユーザの所有物です。シリコンバレーにいる彼らが何を言おうと関係ありません。ビッグ・テック企業があなた方に何を言おうとも・・・

 

バノン氏:そこで止めてください・・・陰謀など存在しないが、偶然もまた存在しない。最初の24時間でゲッターには100万人がユーザ登録したとあなたがプレス・リリースを発表してから、どれくらいすぐのタイミングでそれは起きたのですか?あなたのプレスリリースから、どれくらいのタイミングでツイッターはその反応を示したのですか?

 

ミラー氏:それ(100万人のユーザ登録を達成したこと)は3日後のことです。ツイッターは私たちのことを無視できると期待していましたが、このゲッターの背後にあるムーブメントがどれほど大きなものであるか・・・人々が言論の自由に対してどれほど喉の渇きを覚えているかを目の当たりにしてうろたえています。「彼らは3日間で100万人を達成したって?SNSの成長で世界最速を記録した?奴らを潰しておいたほうがいい」と彼らは考えたのです。ですが、そんなことはさせません。

 

バノン氏:どういう手段をとるつもりですか?訴訟に持ち込むのですか?彼らをどうやって止めるのですか?

 

ミラー氏:異なる幾つかの手段があります・・・(ツイッターによるインポート禁止措置を回避する)アップデートをまもなく行う予定です。数時間後に弁護士に電話する予定でもあります。法的措置に打って出るかもしれません。繰り返しますが、これは戦うべき対決です。

 

ツイッター社が、全てのツイートの所有権は彼らにあると言いたいのであれば、彼らはセクション230(通信品位法230条)で免責対象から除外されることになります。

 

バノン氏:アメージングです。・・・

 

ミラー氏:・・・現在、ゲッターには140万人のユーザが登録しています。そのうちの44%が米国のユーザです。約15%はブラジルとなっています。私たちにとってブラジルは素晴らしい成長市場となっています。日本でも力強い成長をしています。ドイツ、英国も力強く成長しており、サウジアラビアですら成長しています。サウジアラビアのユーザは全体の約3.5%です。サウジアラビア人たちはゲッターのことを絶大に愛してくれています。急速に広まっています。・・・キューバも成長機会あり、私たちはそこでも(マーケティング)メッセージを発信していく予定です。

 

・・・暴力を煽ったり人種差別発言をするなど、日常生活で普通に禁止されていることはゲーッターでも許可していませんが、ユーザが政治的な意見を理由に検閲を受けたり、沈黙させられたり、プラットフォームから利用禁止にされることは決してありません。

 

ジェイソン・ミラー氏が出演した箇所の番組動画:

 

 

 

BonaFidrをフォロー

執筆者

error: コンテンツは保護されています。