ウィスコンシン州議会が選挙監査のために2つの郡に召喚令状を発行——ペンシルバニア州議会も2週間以内に召喚令状を発行へ
ウィスコンシン州議会の選挙委員会委員長を務めるジャネル・ブラントジェン下院議員(共和党)は、8月6日(金曜)、2つの郡に対して、すべての投票用紙と投票機を含む広範な選挙資料の提出を要求する召喚令状を発行した。AP通信が同日報じた。
ブラントジェン下院議員は、ウィスコンシン州でもアリゾナ州で行われたような完全な法廷監査を進めるとの声明を7月26日に発表していた。
今回、州議会の選挙委員会が召喚令状を発行した対象は、ミルウォーキー郡とブラウン郡。
ミルウォーキー郡では、いわゆる「バイデン・ジャンプ」と呼ばれる票の急増を引き起こした同郡ミルウォーキー市の選挙担当エグゼクティブ・ディレクター、クレア・ウッドール・ヴォッグ氏が、自らの不正行為を暗に認めて高笑いするeメールが見つかったと先週報じられたばかり。
ウィスコンシン州の選挙委員会は、同州の有権者登録名簿から20万5000人以上の有権者を削除したと8月4日に発表している。このうちの17万4000人以上が過去4年間に一度も投票を行なっていないという。また、さらに1万2121人が有権者登録を確認するための葉書を受け取ってから30日以内に返信しなかった。こうした休眠有権者を登録名簿から削除することがウィスコンシン州法によって定められている。8月1日時点の同州の登録済み有権者総数は350万人。2020年大統領選挙では約329万人が投票していた(投票率94%)。
2020年大統領選挙で、ウィスコンシン州におけるトランプ前大統領とジョー・バイデン候補の得票差は、わずか2万682票だった。
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一方、ペンシルバニア州では、州議会のダグ・マストリアーノ上院議員(共和党)が、同州のタイオガ郡、ヨーク郡、フィラデルフィア郡に対して選挙監査を行うために投票用紙と投票機械へのアクセスを要請する書簡を先月発行していた。この要請期限は7月31日に設定されていたが、これら3つの郡は州議会上院の要請に応じることを拒否した。
これを受けて、マストリアーノ上院議員は「さあ始まった。お楽しみはこれからだ」と語り、これから召喚令状を発行する準備に入ると語っている:
定数を確保したらすぐに我々は会議を開き、召喚令状の決議を行うことになる。お楽しみはこれからだ。
マストリアーノ上院議員は、8月5日(木曜)のNewsmaxとのインタビューで、自身が率いる委員会がこれら3つの郡に対して、投票機械、投票用紙、そして関連資料を強制提出させることを望んでいると語り、今後、2週間以内に召喚令状を発行する予定であると語った:
明らかに私1人では実行できませんが、私には委員会があります。そして委員会は決議を行うことになります。できれば来週か再来週中に、委員会とその議長である私に、3つの郡に召喚令状を送る権限を付与する決議を行う予定です。
(召喚令状について)実際には大きな包括的なものになるでしょう。
私たちはハードコピーの投票用紙を確認することになります。ありがたいことに、ペンシルバニア州では投票用紙のハードコピー(の保存)が義務付けられています。そして、使用された投票機器やルーターなどのあらゆる機器類も召喚の対象となります。
もし今回の挑戦が別のものに姿を変えれば、当然、法廷で争うことになります。郡と私の間で行われる議論は、最終的には裁判官が判断しなければなりません。
FOXニュースもマストリアーノ議員のこの発言を報じている:
Sen. Doug Mastriano of Franklin County said that he’s working on a broad subpoena to York, Tioga and Philadelphia counties. https://t.co/yICIBJ227s
— WPMT FOX43 (@fox43) August 5, 2021
【訳】フランクリン郡のダグ・マストリアーノ上院議員は、ヨーク郡、タイオガ郡、フィラデルフィア郡に対する包括的な召喚令状の準備を進めていると語った。
バイデン政権の司法省は、アリゾナ州のような選挙監査を行う者は最長1年の禁固刑に直面する可能性があると脅す新ガイダンスを先週発表していたが、ウィスコンシン州とペンシルバニア州には効果がなかったようだ。
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