【BBCの内部メモが記す】独立系ネットメディアのせいで大手メディアへの信頼が低下 “彼らを踏み潰して窒息させる”——大手メディア4社を相手取り反トラスト訴訟を起こしたロバート・F・ケネディJr.氏が暴露
「ツイッター・ファイル」により、FBIをはじめとする米国政府、大手製薬企業幹部、そしてビッグ・テック企業が結託して、国民の言論の自由を侵害してきた事実が次々と暴露される中、新型コロナに関する政府発表を批判する情報発信を行っているロバート・F・ケネディJr.氏らは、2023年1月10日(火曜)、ワシントンポスト、BBC、AP通信、およびロイター通信を相手取り、テキサス州北部地区連邦地方裁判所に反トラスト訴訟を起こした。訴状内容はここで公開されている。
提訴された企業は全て「トラステッド・ニュース・イニシアティブ(Trusted News Initiative=TNI)」のメンバー。NHKもTNIに参加している。
●NHK は、有害な偽情報・誤情報に関する知見や対策方法を共有する 国際的なメディアネットワーク(Trusted News Initiative)に参加します。
「Trusted News Initiative(以下 TNI=トラステッド・ニュース・イニシアティブ)」は、BBC やワシン トン・ポストなど欧米の主要メディアと大手 IT プラットフォーム企業が連携し、2019 年に始まりました。 TNI では世界各地における有害な偽情報・誤情報の具体的内容を速やかに共有するとともに、対応事 例などの知見を共有します。NHK は今月から TNI に参加し、今後、世界の主要メディアと連携しながら、 視聴者のみなさまに信頼される情報発信に努めていきます。(引用元:NHK広報局 2022年11月15日付け報道資料)
元々TNIは、AP通信、ロイター通信、ワシントンポストなどの大手報道機関と、Facebook、 YouTube、 Twitterなどのビッグ・テック企業(SNSプラットフォーム企業)の間の「インダストリー・パートナーシップ(業界提携)」として、BBCが設立した。
訴状は次のように記している:
TNIのメンバーは、自ら告白しているように、COVID-19と米国政治に関する特定の問題(*)について、TNIメンバーの報道に挑戦し競合する報道を行うライバルとなるニュース・パブリッシャーを世界の主要なインターネット・プラットフォームから排除するため、彼らは互いに協力することに合意し、実際に協力した。
(*2020年の米国大統領選挙での不正問題など。)
原告は、自らをTNIの「集団ボイコット」戦術の標的にされた多くの犠牲者の一部であると訴えている。「集団ボイコット」戦術とは、競合他社(独立系ネットメディア)が存続するために必要な資金やインフラへのアクセスを遮断することによって、自らの独占的地位を促進するために行う連携された活動、と原告は定義している。
今回のケースでは、TNIのメンバーはビッグ・テック企業と協力して、オンラインニュース市場で競争し生き残るために必要なインターネット・プラットフォームへのアクセスを拒否することにより、小規模で独立したニュース・パブリッシャーに対して集団ボイコットを行ったとして訴えられている。
訴状はさらに次のように訴えている:
TNIによる集団ボイコットの結果、[原告たちは]検閲され、マネタイズを解除され、(検索やおすすめ表示で)降格され、言論が封じ込められ、シャドーバンされ、Facebook、 YouTube、 Twitter、 Instagram、 Linked-Inなどのプラットフォームから完全に排除されてしまった。・・・
連邦反トラスト法には、この種の “業界提携 “を表す独自の名称がある。それは集団ボイコットと呼ばれ、それ自体がシャーマン法違反にあたる。
そしてこの訴状が提出されたのと同じ日、原告の一人であるロバート・F・ケネディ(RFK)Jr.氏は、FOXニュースのタッカー・カールソン司会の番組に出演し、BBCの内部メモを暴露している:
カールソン司会者:(TNI はその使命が)主にデジタル・プラットフォームを通じて流れてくる、(ファクト)チェックされていない報道の大津波を止めることであることを認めています。・・・このイニシアチブ(TNI)は、ロバート・F・ケネディJr.を含む非常に多くの人々を検閲しています。彼が完全に無実であることは歴史が証明するでしょう。・・・
RFK Jr.氏:タッカー、ありがとう。“ツイッター・ファイル”から、ホワイトハウスや他の政府機関がSNSや他の報道機関と共謀して、政府の政策への批判を検閲していたことはあなたも私も知っています。
本件はそれとは異なるものとなります。TNIは秘密カルテルでした。そしてこの秘密カルテルは、あなたが挙げたオールド・メディアの大企業であるAP通信、ロイター通信、ワシントンポスト、BBC、そしてソーシャルメディア・プラットフォームのMicrosoft、Google、Facebook、Twitterが関わっていました…
…おそらくこのカルテルにとってより強いモチベーションとなっている目的というのは、私たちがBBCから入手したメモの1つの中で明らかにされていると思います。 それは、独立メディアにおける彼らの競合相手を潰すことです。(TNIの)他のグループに宛てられたBBCのメモには・・・BBCというのは、まさに英国政府所有のニュースネットワークであり、この秘密の協力関係、反競争的協力関係を指揮したところですが・・・彼らがそのメモの中に書いていたことというのは、『私たちは表面上は全員がライバルであり互いに競合相手ではあるが、私たちのビジネスモデルに対してその存在を脅かす脅威は、何千もの独立系ニュースサイトからもたらされている。これら何千もの独立系ニュースサイトは、多くの人々が読んでいるコンテンツを提供しているだけでなく、これら独立系ニュースサイトはまた私たちの組織に対する信頼を低下させている』、と言っているのです。 そして、『私たちが彼ら(独立系ニュースサイト)を破壊することができる方法』として、BBCは『彼らを踏み潰し、窒息させる』と言っているのです。(以下省略)
RFK Jr.氏が出演したこのニュース番組は以下で視聴できる:
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