プロジェクト・ベリタスから創設者ジェームス・オキーフ氏が追放される——オキーフ氏は社員と一般に向けてスピーチを発表
独立ジャーナリスト集団のプロジェクト・ベリタスから、創設者のジェームス・オキーフ氏が辞任したと、保守系ニュースチャンネルOANの米国内政治特派員であるマケイブ氏が米国時間の2月20日、独占スクープした。同日、ワシントンポスト紙も「内部の権力抗争により、ジェームス・オキーフはプロジェクト・ベリタスからOut」と報じた。
【訳】独占: 私の友人でありプロジェクト・ベリタスでの元上司であるジェームス・オキーフは、ニューヨーク州ママロネックの本社で、彼のかつてのチームと取締役たちに辞表を提出した。ジェームスは自分の道を切り開くだろう—これまで彼がいつもそうしてきたように。@OANN
しかし、そのツイートに対して、プロジェクト・ベリタス社員のRCマックスウェル氏が「これは正確ではない」と返信ツイートしている。
【訳】これは正確ではない。
ジェームスはプロジェクト・ベリタスの取締役会によりCEOの職から解任された。
今は彼らが責任者
スクープ報道を連発中だったプロジェクト・ベリタスで、組織内クーデターが発生していることについては、2月10日にここで伝えていた。
一方、先週、プロジェクト・ベリタスへの献金者たちが、オキーフ氏をCEOに再任するよう要求する書簡を送っていた。
【更新】
ジェームス・オキーフ氏は、米国時間の2月20日(月曜)、プロジェクト・ベリタスのCEOを正式に辞任した後、たまに苦悩に満ちた表情をみせながら、しかし感動的なメッセージを社員に対して行い、そのときの動画が一般に向けて公表された。
以下は、彼のメッセージを一部翻訳したもの。
・・・ジャーナリズムとは、権力者が隠しておきたいことを報道することです。間違った理由、道徳的な間違い、悪い行いのために隠しておきたいことを、です。ジャーナリストは、一般国民による善悪の判断を信託された管理者でした。そして私たちが、世間の目から隠された腐敗や嘘をますます深く暴き、照らし出してきたことで、一般国民の目からは隠されていた境界線、善と悪を分ける境界線がより鮮明になってきました。
私たちが調査対象とする組織の中だけでなく、お互いの中にある境界線も、です。
私が13年間この仕事を続けてきて、私たちの使命は、単に隠しカメラで真実を暴くことから、もっと超越的なもの、人々に希望を与えることへと進化してきました、そうですよね?それが私たちの仕事です。…
そして、私たちがより高次の目標に向かって上昇していたとき、私たちは皆理解していると思いますが、その過程で、私が本に書いたことと同じように、私たちは「勝利の災難」に見舞われてしまいました。(私の本の)最初の章は、「Suffering(苦しみ)」というタイトルでした。善と悪を分ける境界線は、州でも階級でも政党でもなく、人間の心ひとつひとつを通っているのです…
ですので、この砂の上に引かれた境界線は、私たちがこうした強力な権力を持つ組織の調査を深めれば深めるほど、より明確になるのです。
この数週間、私は多くの絶望を感じ、多くの悪を目にし、様々な感情に打ちのめされました。私は天国と地獄、光と闇を垣間見たとも言えますが、私がここから得たものは、今感じている感謝の気持ちです。
私がお会いしてきたみなさんの多く、ほとんどの人、あなた方の多くの中に、これほどすばらしい善意があり、私はそれに感謝しています。そして、この13年間、多くの方々と一緒に築き上げてきた高潔と友好に感謝しています。
世界中の人々から、私の体調を心配して何千通ものメールや電話をいただきました。しかし、このプロセスを経て、私は自分を振り返って・・・私たちを偉大にしているのは、私たちが実際にやっているこの仕事を信じているからだ、そうでしょう?私たちは本当にこれを信じている。私たちがやっていることは、人々を驚かせる。そして私たちはそれに情熱を持っている。
そして、私たちには原理原則がある。私が知っているように、そしてみなさんも知っているように。私たちは、主義主張を売り渡さない。それは真っ当なことだと思う。少なくとも、私たちのほとんどにとっては。
私たちには、何がなんでも、正しいことを画像を使って行うという情熱がある。それが私たちを結びつけているものだ。この数週間、多くの人が私と一緒にこの絶望を味わってきたと思う。先日も、あなた方の中の1人は、昼間にこの仕事ができるように、ウォルマートの夜勤で働くと言ってくれた人がいました。あなたの中の1人が、そう私に言ってくれました。私はあなたを信じますよ。あなたは主義主張を売り渡さないと。
ジェームズ・オキーフによる退任発表後、一般の人々はすでにプロジェクト・ベリタスから大量に離反している。ジェームズ・オキーフのいないプロジェクト・ベリタスは存在しないが、プロジェクト・ベリタスのいないジェームズ・オキーフは確実に存在する。そして世界中にいる彼のファンや支持者たちは、このベテラン調査報道記者が次に何をするのか見たがっている。
BonaFidrをフォロー【訳】ジェームス・オキーフが、プロジェクト・ベリタスを退社するため社員たちにスピーチをしている。
「私たちの使命は続く。私はまだ終わっていない。その使命には、おそらく新しい名前がつくだろう…」