米ミシガン州でワクチン接種を受け終えた246人が新型コロナ検査で陽性反応となり、うち3人が死亡
ファイザー社、モデルナ社、アストラゼネカ社ともにそれぞれ、自社製の新型コロナワクチンには深刻な症状に対して(ほぼ)100%の効果があると発表している。しかし米ミシガン州在住の246人がワクチン接種を受けた後に新型コロナ検査で陽性結果となり、そのうち3人が死亡したとデトロイト・ニュースが4月5日(月曜)に報じた。
これら感染ケースは今年1月1日〜3月31日までの間に報告された。この246人は、最後にワクチン接種を受けてから14日以上経過してから検査で陽性結果と診断されていると、ミシガン州保健社会福祉省のリン・サトフィン広報官は語っている:
これらの患者の一部は、完全にワクチン接種が終わる前の段階で、最近の感染で陽性反応が出続けていたため、最終的にこのリストから除外される可能性がある。
これらの感染ケースは、新発見である可能性を判断するCDCの他の基準を満たしているかを見極めるためにさらなる検査を受けている。そうした基準には、ワクチン接種後に陽性反応が出る前45日以内に、陽性抗原が存在しないことやPCR検査で陽性反応が出ていないことなどが含まれている。
ミシガン州保健社会福祉省は、これら感染ケースのうち117人については入院したかどうかのデータを持っているが、残る129人については不完全なデータしかないとサトフィン広報官は語っている。死亡した3人は全員「65歳以上」であり、内2人は全てのワクチン接種が完了してから3週間以内に死亡したと同広報官は語った。
サトフィン広報官は、「大多数の人は一連のワクチン接種を終了してから14日以内に完全な免疫を獲得するが、一部の人は完全な抗体反応を起こすのにもっと時間がかかるようだ」と語った。データが存在する117人のうち、11人が入院したが103人は入院せず、残る3人については不明と報告されているとも語った。
4月4日時点で、ミシガン州の人口の約36.5%に当たる約295万人の住民が、1回または2回のワクチン接種を受けていることが州のウェブサイトで報告されている。約470万回分のワクチン接種が行われている。
ミシガン州で確認された新規感染者数の推移(赤線は7日間の移動平均)
(Graph via NY Times)
グラフから明らかなように、過去1ヶ月間で確認された新規感染者数が急増していることがわかる。7日間移動平均は昨年末に記録した最高レベルに到達しつつある。
テキサス州の新規感染者数は減少を続けており、ミシガン州とは対照的な結果となっている。実際、全米で確認された新規感染者数の約半数が、わずか5つの州(ミシガン州、ニューヨーク州、フロリダ州、ペンシルバニア州、ニュージャージー州)に集中しているとジョンズホプキンス大学は報告している。直近7日間で新たに全米で確認された感染者数の44%、約19万7500人が、これら5州に集中している。
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