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米国政府関係者がリビア・カダフィ大佐の隠し資産を一部着服:ヒラリー元国務長官も関与か?

最近、一般公開されたFBI文書によると、ヒラリー・クリントンが国務省長官だった時代に、彼女の側近たちが、彼女の国務省長官という職権を利用して、2011年に民主化運動で混乱状態にあったリビアから私的に利益を得ようとしていた証拠をFBIがつかんでいたことが明らかとなった。その証拠は、共和党が支援する情報源とされる人物らから提供されていた。しかしFBIは、その証拠を無視してロシア疑惑の捜査に着手していた。RealClearInvestigationsがこれを報じた

FBIに対して2016年6月に提出された文書によると、ヒラリー・クリントンの側近であるシドニー・ブルーメンサル氏(冒頭の写真)は、2011年初旬、彼女に対して「リビアに関する複数の詳細なメモと報告書」を送っていた。2016年6月というのは、FBIがトランプの選挙陣営がロシア政府と共謀していた疑惑の捜査を開始した時期と重なる。元ジャーナリストでビル・クリントン政権時代にホワイトハウスの補佐であったブルーメンサル氏は、なぜヒラリー・クリントン国務長官にリビアに関する詳細なメモや報告書を送っていたのか?

FBIに提出された文書にその回答がある。それによると、殺害されたカダフィ大佐は、660億ドルに上るオフショア・ファンドを隠し持っていたが、それを回収するのに役立つ可能性がある金融情報を国務省が持っていた。しかしそれは機密情報であったため、ブルーメンサル氏は、ヒラリー・クリントン国務長官がその機密情報を解除する見返りとして、リビアに関するメールを送っていたと記載している。

権力監視団体であるJudicialWatchが雇った民間捜査員によると、「我々がつかんだ証拠により、ブルーメンサル氏が資産を本国へ送還しようと目論むプロのスパイ集団と関与していたことが示されている。その資産は、カダフィの家族により不法占有されたもので、密かに国外に持ち出され、複数のオフショア拠点に隠されていた」。

これにより、ブルーメンサル氏と彼の仲間たちは、「おそらく数億ドルに上るブローカー手数料を手にした」と報じている。

JudicialWatchは報告書の中で次のように記している:

リビア疑惑に関する(我々の)私的調査では、いまだ解決されない重要な問題が残っている。(FBIに提出された)文書は、この疑惑を裏付けるeメールやその他の一次資料が含まれていない。同文書は、ブルーメンサル氏と彼の仲間たちが資産を本国へ送還するための業務契約やオフショア口座を入手していると主張しているが、その文書は、ヒラリー・クリントン氏がこの活動を支援するよう活動していたことを示す具体的な証拠は発見されていないと記している。

しかし、もしその裏付けができれば、この文書は、なぜヒラリー・クリントン氏が自身の職務上のeメール(そのうちの数万件に上るeメールが回収不能になっている)を政府内のコミュニケーション・チャンネルから隔絶していたのか、その理由を明らかにする可能性がある。RealClearInvestigations

クリントン氏のeメール捜査に関するFBIのケース・ファイルの一部として公開された文書(コードネーム「Midyear Exam」)は、ブルーメンサル氏が、クリントン氏の長年の工作員であるコーディー・シアラー氏と共にリビア業務に深く関わっていたことを明らかにしている。2人は、広くでっち上げであることが知られている「スティール文書」に似た反トランプのロシア疑惑ネタを、後に協力して国務省やその他連邦政府機関に対して流していた。しかしFBIに提出されたリビア関連の文書により、ブルーメンサル氏の過去の動機(私的な金銭上の利益を含む)が改めて明らかとなった。彼は大統領選挙でヒラリー・クリントン氏がトランプ氏に勝ち当選するのを手助けするよう、捜査を誘発させようとしていた。

さらに、FBIがこの二つの疑惑にどのように対処したかについては、1人のFBI捜査官が重要な役割を果たした。それはピーター・ストロックFBI捜査官である。彼は反トランプのバイアスを持っていたため、最終的にFBIから解雇されている。

この多くが黒塗りされたファイルは、6月にFBI.gov上に公開された428ページからなるFBI文書の一部である。このファイルはここでダウンロードすることができる(関係するページは318〜380ページ)。FBIはこの文書(リビア疑惑に関する証拠文書)を2016年6月6日に受け取ったと記されている。これはコーミー(FBI長官)がヒラリー・クリントンを2回免罪したうちの最初の免罪を行なう1ヶ月前のことであり、FBIがスティール文書を元にトランプ選挙陣営に対する対諜報活動の捜査を開始した約7週間前のことである。これらファイルは、大統領選挙が終わった2016年12月に機密解除されたという透かしが入っている。

リビア疑惑の(民間による)捜査が行われるきっかけとして、FBIのメモは、その手法はデータ回復の専門知識を持つ民間組織によって考え出されたと記しており、また元下院議長のニュート・ギングリッチ氏が、権力監視団体のJudicialWatchに彼らを紹介したと記している。JudicialWatchが金銭的支援を行なった。RealClearInvestigationsは、共和党議員であったギングリッチ氏にコメントを求めたが回答は得られていない。

Judicial Watchのトップであるトム・フィットン氏は、彼の組織がこのフリーランスの捜査プロジェクトに出資したことを認めている(出資した時点で、この捜査プロジェクトはすでに始動していた)。同捜査プロジェクトには、暗号化された「ダークウェブ」上における調査も含まれていた。「そして我々は鍵となるリビア関連の文書を発見した。そこには、ヒラリー・クリントン氏のサーバがロシアにハッキングを受けたことを示していた」とフィットン氏は語る。

彼は、彼のグループが捜査して得られた情報を、ストロック氏率いるFBIチームに提出したと語った。ストロック氏は、ヒラリー・クリントンのeメール捜査の責任者であったFBI捜査官。

FBIが公開したファイルには、FBIがリビア疑惑を捜査したかについては示していない。FBIは根拠のない噂話でしかない「スティール文書」を元にロシア疑惑の捜査を開始した。このリビア疑惑の捜査を行わなかったとしたら、その理由は何か?そこには捜査官の主観や政治的な意図があったのではないかと疑わざるを得ない。

RealClearInvestigationsによる報告書の全文はここで読むことができる。

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