エプスティーンはモサドの手先でアメリカの政治家を脅迫していたとイスラエルの元スパイが証言
ジェフリー・エプスティーンは、モサドの代理人であり、イスラエルの諜報機関がアメリカの政治家を脅すために彼は利用されていたと、イスラエルの元スパイが語った。
イスラエルの元スパイで、ロバート・マックスウェル(*)の「ハンドラー」であったと言われるアリ・ベン-メナシェ氏は、新たに出版される書籍『Epstein: Dead Men Tell No Tales(エプスティーン:死者は何も語らない)』の著者らに対して、エプスティーンはモサドの指令を受けて「複雑な諜報活動」を行なっていたと語った。
(*)ロバート・マックスウェルは、1991年に起きた不可思議な状況で死亡、もしくは暗殺されている。彼はアングロサクソン系ユダヤ人のビジネスマンで、経歴はエプスティーンのように非常に国際的だった。数百万ドル(数億円)の資産規模があり、モサドと持続した関係があると言われ非常に論議を呼ぶ人物であった。彼の死後、イスラエル政府は彼を国葬にしており、その葬儀にはイスラエルの諜報機関の現職および過去のトップを務めた6名が参加しただけでなく、当時の首相イツハク・シャミールが「彼は、今日私が語ることができる以上に多くのことをイスラエルのために成し遂げた」と弔辞で褒め称えている。―【連載】エプスティーン事件Part 5:どの国の諜報機関とつながっているのか?
マックスウェル氏は、彼の娘であるギスレーン・マックスウェル(**)とエプスティーンが当時付き合っていた際、二人が結婚する予定であると信じていたため、エプスティーンと娘ギスレーンの二人をアリ・ベン-メナシェ氏らモサド関係者に紹介している。
(**)ギスレーン・マックスウェルは、エプスティーンの「ビジネス」に関係した罪でまだ起訴はされていないが、彼に若い女性を斡旋したとして3人の女性から訴えられている。–【連載】エプスティーン事件Part 4:ヴィクトリアズ・シークレットのモデルも犠牲者
ベン-メナシェ氏は次のようにも語った:
ロバート・マックスウェルは、彼(エプスティーン)のことを気に入り始めていた。私の想像では、彼(エプスティーン)がマックスウェルの娘(との結婚)を狙っていると感じたため、マックスェルは親心のような気持ちから彼に仕事を斡旋することで彼を祝福することができると感じていたのではないだろうか。
イスラエルの諜報機関のボスらはそのことを承認したため、エプスティーンはモサドの手先となった。
「彼らはイスラエル諜報機関の手先だった」とベン-メナシェ氏は語っている。
その後、エプスティーンには他に長けた能力があったわけではないことが明らかとなったため、彼の主な役割は、「アメリカそしてその他の国の政治家たちを脅迫すること」になったという。
ベン-メナシェ氏はさらに次のように語っている:
エプスティーン氏は単純な愚者であり、米国であらゆるタイプの政治家たちに少女を斡旋していた。性行為自体は犯罪行為ではない。それは恥ずべきことにはなりうるが、犯罪ではない。しかし14歳の少女と性行為を行えばそれは犯罪だ。そして彼(エプスティーン)は政治家たちが14歳の少女と性行為を行なっている写真を撮影していた。もし単刀直入に知りたければ、、、彼らはそうした人々を脅迫していた。そのように人々を脅迫していた。
モサドは、別のユダヤ系アメリカ人の性犯罪者ともつながりがある。それはハーヴェイ・ワインスタイン(***)だ。
ワインスタインは、彼に対するセクハラ容疑を封殺するために、元モサドのエージェントたちを雇っていたと報じられている。これらエージェントたちは、「ブラック・キューブ(Black Cube)」と呼ばれるイスラエルの企業に雇われており、ワインスタインに不利な証言を行う人たちに圧力をかけていたほか、ワインスタインのセクハラ行為について「真実を隠蔽」するために、ジャーナリストのロナン・ファロウ氏に脅しをかけていた。
(***)セクハラ容疑で数々のハリウッド女優たちから訴えられた大物プロデューサーで、「MeToo運動」が起きるきっかけとなった人物。
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