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【世論調査】25%のアメリカ人は新型コロナウイルスのワクチン摂取に興味なし

【世論調査】25%のアメリカ人は新型コロナウイルスのワクチン摂取に興味なし

Image via Pixabay

 

トランプ政権は、武漢ウイルス(新型コロナウイルス)のためのワクチンの開発と生産をスピードアップするために、専門家チームを結成して「ワープ・スピード作戦」を進めている。しかしそのトップを務めるDr.モンセフ・スラウイは、ワクチン開発の初期的治験に成功したと発表した製薬会社モデルナの株価が20%も上昇した今週、保有していた同社のストック・オプションを1200万ドル分売り抜けており、アメリカ国民の間で広がっている反ワクチン感情はいっそう深まっている。

 

今週木曜、ロイターとIpsos は共同で実施した世論調査を発表した。その結果によると、25%のアメリカ人は新型コロナウイルスのワクチンを摂取することに興味がないと回答した

 

回答者のうち約36%は、トランプ大統領が安全であると発表した場合、ワクチン摂取を逆にためらうと回答している。トランプ大統領が安全であると語った場合よりワクチン摂取に興味を持つと回答したのは14%だった。

 

ロイターとIpsosは、5月13日〜19日に4428人の成人のアメリカ人にこの世論調査を実施した。この世論調査に回答した人々のほとんどは、米食品医薬品局(FDA)のガイダンス、もしくは大規模な科学的研究結果により安全性が示されれば、ワクチン摂取の判断に大きな影響を受けるだろうと回答している。

 

もしワクチンが容易に摂取可能となる場合、66%弱の人々が「とても」もしくは「ある程度」興味があると回答した。

 

ヴァンダービルト大学メディカルセンターで感染症の専門家であるDr.ウィリアム・シャフナーは、もっと多くの人がワクチン摂取に興味があると予想していたとロイターに語った。特に、全米ではすでに9万2000人以上が新型コロナウイルスにより死亡していると報じられていることを考えると、この数字は予想を下回ったと語った。

 

「COVID-19に注目が集まっていることを考えると、これは私が予想していたよりも多少下回る数字だ。私は75%前後辺りになるのではないかと予想していた」とシャフナー氏は語った。

 

 

この世論調査では、14%の人々がワクチン摂取に全く興味がないと回答し、10%があまり興味がない、そして11%がわからないと回答した。

 

 

新型コロナウイルスのワクチン摂取に興味がありますか?

 

「とても」もしくは「ある程度」興味がある

66%弱

あまり興味がない

10%

全く興味がない

14%

わからない

11%

(Source: Reuters/Ipsos)

 

医療の専門家たちはロイターの取材に次のように語っている:

 

十分な数の人がこの感染症に抵抗力を持ち、ウイルスの感染拡大を防げるようになる状態である「集団免疫」を達成するには、最低でも70%のアメリカ人が、ワクチン摂取か、すでに過去に感染したことにより免疫を獲得する必要がある。

 

トランプ政権による「ワープ・スピード作戦」は、来年1月までに3億回分のワクチンを製造することを目標にしている。

 

しかし新型コロナウイルスへの治療薬やワクチンの多くが、慌ただしく大急ぎで開発されているため、これら治療薬やワクチンが危険な副作用を引き起こす可能性があるのではないかと懸念する人たちがいる。医者で元議員のロン・ポール氏は、新型コロナ以外の他のウイルス用に「大急ぎで製造された」ワクチンの中には特定の人々に深刻な健康問題を引き起こしたものがある警告している

 

今回の世論調査では、84%近くの人々が麻疹ワクチンは安全であると回答している。新型コロナウイルスのワクチンに興味あると回答した人が66%弱であるということは、少なくとも18%近くの人々が「大急ぎで製造されているために」新型コロナウイルスのワクチンの安全性に問題があると考えていることが示されている。「あまり興味がない」と回答した10%の人々のうちの29%は、米食品医薬品局(FDA)が承認すればワクチン摂取を考え直すと回答している。

 

ベイラー医科大学National School of Tropical Medicine(全米熱帯医学校)のピーター・ホテズ氏は次のように語っている(同大学は新型コロナ・ワクチンを開発中である):

 

アメリカ人のかなりの割合がワクチンを受けないつもりであるというのは驚きではない。なぜなら、国民へのメッセージがひどいものであり、ワクチンに関して(国民への)コミュニケーション計画が欠如しているうえに、現在、非常に圧倒的な反ワクチン運動が広がっているからだ。

 

民主党と共和党の支持層の間では、パンデミックが起きる以前から溝が深まっていたが、パンデミックが起きこの溝がさらに深まっているようだ。今回の世論調査の結果、20%近くの共和党支持者はワクチン摂取に興味がないと回答した一方、民主党支持者の間では興味がないと回答したのはその半分以下となっている。

 

欧州でも反ワクチン運動は広がっている。日本で同様の世論調査を実施した場合、どのような結果になるだろうか?

 

 

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