米司法省はチャイナによる大規模ハッキングで新型コロナの研究データが盗まれたこと、そしてスタンフォード大学に留学していた人民解放軍の軍人を起訴したと中共の悪事を立て続けに告発| ポンペオ国務長官は訪問先の英国で「習近平は世界に共産党の素顔を明かした」と糾弾
米英政府はますます対中姿勢で連携を強めている。最近では、英国政府が米国政府の警告に従い、ファーウェイ製品の導入を禁止する決定を行っている。こうした両国の連携姿勢は、今週火曜の朝、訪英中のポンペオ国務長官がドミニク・ラーブ英外相と並んで英国首相官邸で行った記者会見に色濃く反映されている。
この記者会見の席で、ポンペオ国務長官は、チャイナの香港に対する行為や新型コロナへの対応を強く非難した。さらには、新型コロナに関する西側の研究データをハッキングしようとするチャイナ政府を「恥ずべきみっともない存在」と糾弾した。ポンペオ国務長官の舌鋒鋭い批判は、習近平個人にも及んだ:
アメリカ国民を代表して、私はこの防ぐことが可能であったパンデミックにより失われた命について、英国民にお悔やみを申し上げたい。
世界を救うのではなく、この災厄を自己の利益を追求するために悪用する中共政府は、恥ずべきみっともない存在である。習近平主席は、世界に対して共産党の素顔を明かした。
この時の記者会見の動画を投稿したツイート:
📺 | @SecPompeo doesn't mince his words in today's press conference with Dominic Raab. 👍
— Leave.EU (@LeaveEUOfficial) July 21, 2020
COVID: "The CCP's 🇨🇳 exploitation of this disaster to further its own interests has been disgraceful. Rather than helping the world, General Secretary Xi has shown the Party's two-faced." pic.twitter.com/paRtZEv4e3
【訳】ポンペオ国務長官は、ドミニク・ラーブ(英外相)と行った本日の記者発表で、歯に衣着せない発言を行った。
COVIDについて:「世界を救うのではなく、この災厄を自己の利益を追求するために悪用する中共政府は、恥ずべきみっともない存在である。習近平主席は、世界に対して共産党が持っている二つの顔(偽善)を明かした」。
本サイトでもこれまで報じてきたように、英語圏の各国(いわゆる「ファイブ・アイズ」と呼ばれる国々)は、チャイナに対して全面的な外交戦争を仕掛けている。
ポンペオ国務長官はさらに次のように発言し、すべての民主主義国は好戦的なチャイナという「脅威」に対して一致団結することを呼びかけた:
チャイナの武漢を発生源とするCOVID-19ウイルスという、チャイナ共産党によって突きつけられた挑戦から(全ては)始まった。
さらに、ポンペオ国務長官は、チャイナが「国際秩序と調和した」行動を取るよう要求した。
この声明を発表する直前、ポンペオ国務長官は、ボリス・ジョンソン英首相とチャイナについて「率直な」対談を行っていたと報じられている。
ポンペオ国務長官の公式ツイッターは、ドミニク・ラーブ英外相との対談の様子についてツイートしている:
It was a pleasure to join @DominicRaab and financial and tech industry leaders tonight in London to discuss post-COVID economic recovery efforts. As we continue our cooperation on addressing this global challenge, we’ll foster a more robust and dynamic U.S.-UK bond. pic.twitter.com/XGmglbr6ep
— Secretary Pompeo (@SecPompeo) July 21, 2020
Glad to sit down with UK Foreign Secretary @DominicRaab today. The U.S.-UK Special Relationship is strong, and our candid discussions on the U.S.-UK free trade deal and Hong Kong and China lay the groundwork for an even stronger relationship in the future. pic.twitter.com/ajaZbZRahE
— Secretary Pompeo (@SecPompeo) July 21, 2020
■ 国務省と司法省の連携プレー
そしてポンペオ国務長官が英国首相官邸で記者会見を行ったのと同じ朝、米司法省がチャイナによる大規模ハッキング犯罪を発表したというニュースが報じられた:
米国の検察は、2人のチャイナのハッカーがCOVID-19ワクチンを研究中の企業を標的にして企業秘密を盗んだと非難。
先週、米国ではロシアが米国から新型コロナ・ワクチンの研究成果をハッキングによって盗もうとしていると報じられていた。しかし今回、2人の中国籍の人物が、何億ドルもの価値がある企業秘密や知的財産を盗んだ罪で起訴された。ただしこの2人の被疑者がチャイナ在住であることを考えると、2人がアメリカの法の裁きを受ける可能性は非常に低い。
この起訴内容をツイートするFBIの公式ツイッター:
The #FBI and our partners have announced that a federal grand jury returned an indictment earlier this month charging Li Xiaoyu and Dong Jiazhi for their alleged participation in a global computer intrusion campaign. https://t.co/BJOJtDA8cH pic.twitter.com/zMVJkmHubL
— FBI (@FBI) July 21, 2020
【訳】FBIとその連携先は、リ・シャオユ(Li Xiaoyu)とドン・ジアジ(Dong Jiazhi)が世界的なコンピュータ侵入作戦に関与した容疑で告訴する起訴状に、連邦大陪審が今月初め答申したと発表した。
司法省(FBIはその配下)によるこの発表は、ポンペオ国務長官が英国で行った対中スピーチのタイミングと正確に合わせた連携プレーであるかのように見える。
ABCニュースはこのハッキング犯罪の詳細を次のように報じている:
司法省は、2人の中国人ハッカーが、企業秘密を盗み出すために大規模な世界的サイバー侵入作戦を実行した容疑で11件の起訴状を発表した。最近のものではCOVID-19ワクチンの研究を行っている企業を標的にした作戦が含まれている。
起訴状によると、共にチャイナ在住の中国籍であるリ・シャオユ(Li Xiaoyu)とドン・ジアジ(Dong Jiazhi)は、米国を含む11カ国以上において数百社もの企業を標的に、10年以上継続して行われているハッキング作戦の積極的リーダー役である。
司法省はその声明の中で次のように記している:
これらハッカーたちは何テラバイトものデータを盗んでおり、米国のネットワークにとって洗練された成功率の高い驚異となっている。
最近では、これら被疑者たちは、COVID-19に関するワクチン、検査技術、そして治療方法を開発している複数の企業のコンピュータ・ネットワークに脆弱性がないか調べていた。
本件の大陪審による起訴状全文は、以下に投稿されている:
https://twitter.com/jmulvenon/status/1285619396321464322
さらに7月20日(月曜)、司法省は、人民解放軍の軍人であることを隠してスタンフォード大学に研究者として留学していた中国籍のソン・チェン(Song Chen、38歳)を詐欺罪で起訴している。彼女はJ-1非移民ビザを使っていた。彼女は7月21日(火曜)、連邦裁判所に初めて出廷した。有罪が確定した場合、最長10年の禁固刑と25万ドルの罰金刑が科される。
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