ユーチューブのウォシッキーCEOが「表現の自由賞」を受賞・・・しかしその受賞式の特別スポンサーはユーチューブ——同CEOは削除された動画の9割は機械が自動で行っていると説明
ユーチューブのスーザン・ウォシッキーCEOが、「2021年表現の自由賞(2021 Free Expression Award)」を受賞した。しかし受賞式の動画右上に表示されているように、この受賞式自体が、ユーチューブが特別スポンサーとなっている。
受賞スピーチを行うウォシッキーCEOの動画:
この動画には、原稿執筆時点で「いいね」が104票しか投じられていないのに対して、「良くない」が2万8000票も投じられている。
(Screenshot via YouTube)
4月16日(金曜)に受賞式が行われたこの賞は、「フリーダム・フォーラム・インスティテュートの教育活動を支援し、自由で大胆な表現を行った勇気ある個人を表彰する」もの。
ユーチューブのCEOが「表現の自由賞」を授与されている一方で、ユーチューブ上で自由に表現しようとする多くのユーザの動画が削除されている。
そんなユーチューバーの1人は、皮肉を込めて次のような投稿を行っている:
https://twitter.com/Gee2TheAitch/status/1383896458709987334
【訳】ユーチューブが私に与えてくれている表現の自由に感謝する。
(添付された画像:1枚目)皮肉にもユーチューブのCEOが「表現の自由賞」を授与されたと報じる記事
(添付された画像:2枚目)このユーザのユーチューブ動画がポリシー違反で削除されたという通知
この受賞スピーチの中で、ユーチューブのウォシッキーCEOは、皮肉なことにユーチューブがどれほど多くの検閲を行っているかを紹介している。RTが彼女の受賞スピーチを次のように報じている:
私たちが持っている自由を、当たり前のものと考えることは本当にできません。私たちは、確実に(自由には)限界があるようにする必要もあります」とウォシッキーは力説した。文字通り、言論の自由のための活動家として表彰された直後に、彼女は自分が言論の自由のための活動家ではなく、人々を検閲し、言論の自由に制限を加えている人間であることを自ら認めた。
もし制限があるのであれば、それは自由な言論ではない。しかし、ウォシッキーは気になどしていない。なぜなら、自分で自分にこの賞を与えたのであり、そのためいくらでも偽善的になれるからだ。 さらに彼女は、前四半期(2021年1月〜3月期)、ユーチューブが900万本の動画を削除し、そのうちの90%は機械によって削除されたと語った。
また、「厳密には私たちがやろうとしていることの精神を満たしていても、境界線上にある微妙なコンテンツがたくさんあります。そのようなコンテンツについては、私たちは縮小する、つまり私たちはそうした動画を他のユーザーにお勧めしません」と彼女は語った。
(太字強調はBonaFidr)
この「表現の自由賞」がいかに欺瞞に満ちており、ユーチューブのCEOがこの賞を受賞したことや彼女の受賞スピーチの内容がアイロニーでしかないことを、一般の人々は見逃さなかった。
YouTube CEO won a Free Speech award…sponsored by YouTube. Hahahahhhaahhhahhahahahaaaaaaa pic.twitter.com/QX56hNUnFL
— Matt Orfalea (@0rf) April 19, 2021
【訳】ユーチューブのCEOが言論の自由賞(注:正確には表現の自由賞)を勝ち取った・・・スポンサーはユーチューブ。
ワハハハハハハハハァァァァァ(最後は悲鳴)
since no one else has, it looks like i'm going to have to be the one who posts this pic. pic.twitter.com/1P50ipw9Qg
— Alan MacLeod (@AlanRMacLeod) April 19, 2021
【訳】まだ誰もしてないので、私がこの写真を投稿しないといけないといけないんじゃないかと思って。
BonaFidrをフォロー