テキサス大学のガルベストン国立研究所は、2012年に発表した論文でSARSコロナ・ワクチンが肺の免疫病変を引き起こすと警告——「コロナウイルスの成分に対する過感受性が誘発された」
テキサス大学医学部によって運営されているガルベストン国立研究所(GNL)は、いくつかのバイオセーフティレベル4の研究所を備えた全米屈指の研究機関である。同研究所の研究者チーム(*)は、SARSコロナウイルス・ワクチンの動物実験を行った結果、「肺の免疫病変が生じる」という論文を2012年4月に発表していた。保守系ネット番組InfoWarsのアレックス・ジョーンズ氏は、この時の実験で「深刻な心筋梗塞、脳卒中、血栓を引き起こした」と、5月6日(木曜)に配信した番組内でこの論文を紹介している。
(*共同執筆者の1人として、「ナオコ・イワタ-ヨシカワ」という日本人の名前もある。)
この日のアレックス・ジョーンズ氏の番組動画:
短縮版
完全版
アレックス・ジョーンズ氏のテレグラム:
【訳】テキサス大学の生物兵器学部の研究:コロナウイルス・ワクチンは接種するな。
【論文タイトル】
【訳】SARSコロナウイルス・ワクチンによる免疫は、SARSウイルスによる抗原投与(免疫反応を調べる接種)をした際に肺の免疫病変を生じさせる
論文の要約(アブストラクト)部分には次のように記されている:
背景
2002年に中国で発生した重症急性呼吸器症候群(Severe Acute Respiratory Syndrome: SARS)は、その後、各国に感染拡大した後に終息に向かった。SARSコロナウイルスの再燃や意図的な放出が懸念されるため、ワクチンの開発が開始された。フェレットとヒト以外の霊長類を対象とした不活化全ウイルスワクチンと、マウスを対象としたウイルス様粒子ワクチンの評価では、感染防御効果が認められたが、抗原投与(免疫反応を調べる接種)をした動物は免疫病理学的な肺疾患を示した。
デザイン
SARSのモデル・マウスを用いて、ミョウバンアジュバント(アラムアジュバント)の有無にかかわらず、ヒト用の4つのワクチン候補であるVLPワクチン、フェレットとNHPに投与されたワクチン、別の全ウイルスワクチン、およびリボソームDNA(rDNA)で産生されたSタンパク質を評価した。Balb/cまたはC57BL/6マウスに0日目と28日目に筋肉内注射ワクチンを接種し、血清抗体測定のために犠牲にするか、56日目に生ウイルスで抗原投与(免疫反応を調べる接種)をした。58日目に、抗原投与したマウスを犠牲にし、肺を採取してウイルスと組織病理を調べた。
結果
すべてのワクチンで血清中和抗体が誘導され、投与量とミョウバンの両方またはいずれかの一方を増やすことで反応が有意に増加した。抗原投与の2日後にSARS-CoVが有意に減少したのは、すべてのワクチンと以前の生のSARS-CoVで見られた。ワクチンを接種した全ての動物(Balb/CおよびC57BL/6)を含めて全てのマウスが、抗原投与、または生ウイルス、インフルエンザ・ワクチン、またはPBSを接種した2日後に、肺の病理組織学的変化が見られた。このことは、全ての動物で感染が起こったことを示している。SARS-CoVワクチンの1種類を接種した動物の病理組織は、一様に好酸球浸潤が顕著なTh2型の免疫病理があり、特殊な好酸球染色で確認された。全ての対照群に見られた病理学的変化は、目立った好酸球を伴わないものであった。
結論
これらのSARS-CoVワクチンは、いずれも抗体を誘導し、SARS-CoVの感染を防御した。しかし、いずれのワクチンもマウスに接種すると、抗原投与(免疫反応を調べる接種)の段階で、Th2型の免疫病理が発現した。このことは、SARS-CoVの成分に対する過感受性が誘発されたことを示唆する。SARS-CoVワクチンのヒトへの適用には注意が必要である。
(太字強調はBonaFidr)
【備考】2002年にチャイナで発生したSARSの正式名称は「SARS-CoV」であり、一方、武漢で発生した新型コロナウイルスの正式名称は「SARS-CoV-2」である。
この論文はここで公開されている他、以下でも閲覧・ダウンロードすることができる:
Immunization with SARS Coro… by adan_infowars
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