世界初のHIVワクチンを開発した英国のウイルス学者らが、新型コロナウイルスは人工物であることを証明する「固有の痕跡」を発見——当初、主要な科学誌から論文の掲載を立て続けに拒否されたことも明かす
2人の世界的ウイルス学者が、新型コロナウイルス(武漢ウイルス)の試料から、研究所での操作によってしか生じ得ない「固有の痕跡」を発見したとする論文を5月26日(水曜)に完成させた。この22ページからなる論文を、英国のデイリー・メール紙が独占入手し、5月28日(金曜)、先行報道した。同論文は、科学誌Quarterly Review of Biophysics Discoveryに掲載される予定。
世界初のHIVワクチンを開発したことで有名な英国のアンガス・ダルグリーシュ教授と、ノルウェーのウイルス学者であるバーガー・ソーレンセン博士がこの論文を共同執筆した。ソーレンセン博士は、製薬会社Immunorの会長であり、これまで査読済みの33本の論文を発表している他、数件の特許を保有している。
両氏は、昨年ウイルスの試料を分析していた際、チャイナの武漢ウイルス研究所で過去に行われた機能獲得型研究で生成されたものを「6ヶ所の挿入物」という形で発見した。この「6ヶ所の挿入物」は、新型コロナウイルスが人工物であることを証明する「固有の痕跡」であると彼らは記している。
この論文は、「SARS-CoV-2(武漢ウイルスの正式名)が信頼できる自然の祖先を持たず」、このウイルスが「研究所での操作」によって生成されたものであることは「合理的疑いの余地がない」と結論づけている。
ダルグリーシュ教授たちが共同執筆した論文の概要部分
【論文タイトル】『SARS-Coronavirus-2スパイクの(理論上)再建された歴史的病因(A Reconstructed Historical Aetiology of the SARS-Corononavirus-2 Spike)』
(研究者たちは、武漢ウイルス研究所で2002年〜2019年の間に行われた実験について、「法医学的分析」を数ヶ月間にわたって行ったと説明している。)
(Image via Daily Mail)
昨年、ソーレンセン博士は、ノルウェーの放送局NRKに対して、新型コロナは「自然界ではかつて一度も検出されたことのない特性」を持っており、米国は「チャイナとの『機能獲得型』研究を通じて、長年にわたりコロナウイルスの研究に協力してきた」と語っていた。
昨年6月、ダルグリーシュ教授とソーレンセン博士は、このウイルス(SARS-CoV-2)が自然に進化したものではなく人工的に操作されたものであるとする研究成果を、ケンブリッジ大学の生物学評論季刊誌『QRB Discovery』に掲載していた。この時の論文については、昨年、BonaFidrでもここで紹介していた。
新たに執筆された論文について、デイリー・メールは次のように記している:
ダルグリーシュ教授とソーレンセン博士は、科学雑誌やデータベースのアーカイブを調べ、チャイナの科学者たち——その中にはアメリカの大学と協力していた人たちもいた——がコロナウイルスを作るためのツールをどのように構築したとされるかを明らかにした。
これらの研究の多くは「機能獲得(Gain of Function)」研究が中心となっているが、それはオバマ政権下の米国で一時的に非合法化された。
「機能獲得」研究には、自然界に存在するウイルスに手を加えて感染力を高めることが含まれ、実験室内でのヒト細胞の中で複製できるようにすることで、そのウイルスが人間に与える潜在的な影響を研究し、理解を深めることが可能となる。
ダルグリーシュ教授とソーレンセン博士は、「機能獲得」プロジェクトに参加した科学者たちが、チャイナの洞窟に生息するコウモリの中で発見された天然のコロナウイルスを「バックボーン」にして、それに新たな「スパイク(突起物)」を継ぎ足して、致死性と感染力の高いSARS-CoV-2に変えたと断言している。
両氏が強調した、操作されたとされる紛れもない痕跡の一つは、SARS-CoV-2のスパイクに彼らが見つけた4つのアミノ酸の列であった。
デイリー・メールとの独占インタビューの中で、ソーレンセン博士は、これらのアミノ酸はすべてプラスの電荷を帯びており、これによりウイルスはマイナスの電荷を帯びた人間の細胞の一部に磁石のようにぴったりとくっつき、そのため感染力を強めていると語った。
しかし、プラスの電荷を帯びたアミノ酸は磁石のように互いに反発し合うため、自然界に存在する生物の中では3つが並んでいることさえ稀であり、ましてや4つが一列に並んでいることは「極めて可能性が低い」と同博士は語った。
「物理学の法則では、正電荷を帯びたアミノ酸が4つ並ぶことはあり得ません。これを達成し得るには、人工的にそれを生成するしかないのです」とダルグリーシュ教授はデイリー・メールに語っている。
彼らの新しい論文は、SARS-CoV-2のこれらの特徴が「意図的に操作されたことを示す」「固有の痕跡」であり、「自然のプロセスによる結果である可能性は非常に小さい」と記している。
この科学者たちは次のようにも記している:
「自然なウイルスのパンデミックでは、徐々に変異して感染力が強くなっても、病原性は弱くなることが予想される。これはCOVID-19パンデミックでも多くの人が期待したことであるが、実際にはそれが起こっていないようである。
我々は合理的な疑いの余地なくSARS-CoV-2が故意に操作されたキメラ・ウイルスであると結論づける。この我々が行った歴史的な(理論上の)再建が持つ言外の意味は、どのような種類の機能獲得型実験を行うことが道徳的に許容されるのかを、再考せざるを得なくしている。
なぜなら、社会的な影響が大きいため、これらの決定を科学者たちだけに任せることはできないからである」。
(太字強調はBonaFidr)
「パンデミックを引き起こす可能性がある研究でもそのリスクを冒す価値がある」と2012年の論文で主張していたアンソニー・ファウチ所長は、5月11日(火曜)に参加したオンライン・イベントで、突然これまでの主張を翻し、新型コロナウイルスが自然発生したという説に「納得していない」と答えている。彼が1年半近くにわたって否定してきた人工物説を突然認める発言をし始めた理由は、ダルグリーシュ教授とソーレンセン博士による否定しようがない科学論文が発表されることを察知しての「先手」ではないかと一部のネット民は噂している。
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