カマラ・ハリス副大統領室は「機能不全」のカオス——スタッフら22人が匿名で内幕をリーク
カマラ・ハリス副大統領室の職場は、人間関係が有害で、「虐待的な」環境であり、最上位の立場にある人からスタッフが裏切られるような状況にあると、22人の現役と元のスタッフ、政権幹部、そしてカマラ・ハリス氏とジョー・バイデン氏の関係者が語った。左派メディアのPoliticoが彼らの証言を6月30日(水曜)に報じた。
Politicoが行ったこの暴露報道は、2019年2月に左派メディアのニューヨークタイムズ紙が報じた内容を彷彿とさせるものである。当時50人以上の彼女の現役と元のスタッフたちは、カマラ・ハリスの大統領選挙キャンペーンが機能不全に陥っていると非難していた。そして今回、Politicoはカマラ・ハリスと彼女の首席補佐官であるティナ・フラワーノイが、「士気が低く、コミュニケーションが希薄で、側近や幹部の間の信頼が薄れている」状態で副大統領室を運営しているとこき下ろしている。特筆すべきは、保守系メディアではなく左派メディアがこの暴露報道を行っているという点だ。
1人の行政官は、「全てはトップから始まっている」と匿名を条件に語っている(22人全員が匿名で語っている)。
ティナ・フラワーノイ首席補佐官
(AP Photo/Susan Walsh)
ハリス副大統領室の職場環境について直接知るという別の人物は次のように語っている:
最上位の立場にある人からスタッフたちは裏切られ、人々はキレやすく、虐待的な環境です。健全な環境ではなく、人々はしばしば不当な扱いを受けていると感じています。スタッフたちがサポートを受けていると感じるような環境ではなく、むしろゴミのような扱いを受けていると感じる場所です。
さらにPoliticoは次のように記している:
副大統領室が機能不全にあることは、ホワイトハウスが大統領の重要な政治課題を推進するために一致団結した専門家集団で構成されているという、慎重に作り上げられたイメージを崩してしまう恐れがある。大統領自身の政権チームのメンバーも、ハリスのスタッフの扱い方に注目しているほどその状況は目立ったものとなっている。
カマラ・ハリスの報道官シモーヌ・サンダース氏は、機能不全を訴える22人の証言に反論し、フラワーノイ首席補佐官は「オープンドア方式(上司はスタッフから自由な意見を聞き入れる体制)」を採用していると語り、「ティナ(フラワーノイ首席補佐官)がいなければ私のような黒人女性が政治の世界で働く機会など与えられていなかった」と語っている。
シモーヌ・サンダース報道官
(Photo courtesy of Blanchard/Getty Images for Politicon)
シモーヌ・サンダース報道官はさらに次のように語っている:
私たちは一日中、ファンタジーを追求しているわけではありません。私が耳にするのは、人々が難しい仕事をしているということですが、私は『ようこそ、この(現実社会の)クラブへ』と言いたいです。私たちは、誰かが何かを提起したいと思えば、そのための手段があるという文化を作ってきました。提起したいことがある人は、それを直接(上司に)提起するべきです。
そしてハリス氏とフラワーノイ首席補佐官を擁護する人たちは「人種カード」を使って次のように弁護している:
特に黒人女性は、男性がクリアする必要のない基準を課せられています。タフで厳しい職場環境はある人たちには美徳ですが、別の人たちにとっては無秩序やリーダーシップの欠如の表れであると見られてしまうことがあります。
「出口」を探すスタッフたち
カマラ・ハリス氏の補佐官たちの一部は転職先を探しており、中にはすでに退職した人たちがいるとPoliticoは報じている。先週、彼女の2人の上級スタッフは、カマラ・ハリス氏が南部国境を視察するためにテキサス州エルパソを訪問している最中に辞意を表明したと報じられている。
カマラ・ハリス氏が上院議員だった時のスタッフで、副大統領室で勤務する現役スタッフたちと話をしているという人物は、職場の士気は荒れており、多くの点で「彼女の失敗した大統領選挙キャンペーンや上院議員事務所に似ている」と語っている。
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