スペインで獄中死したジョン・マカフィー氏に次いで、ルーマニア人のビットコイン長者(41歳)が突然の溺死——約20億ドル(2200億円)分のビットコインが市場から永遠に消失?
ルーマニア人のビットコイン億万長者、ミルチャ・ポペスク氏(41歳)が、コスタリカの海岸で溺死したと地元ニュースが6月23日に報じた。ポペスク氏は、約20億ドル(2200億円)分のビットコインを遺したと見積もられている。
ポペスク氏はビットコインのアーリー・アダプターであり、歯に衣着せない発言を行うことで知られていた。
ポペスク氏に近い3人の女性が彼の死亡を確認したと報じられているが、ポペスク氏は自らの死を偽装したのではないかと疑う人たちもいる。
デイリー・メールの報道によると、ポペスク氏の家族は彼のデジタル資産にアクセスする権限を持っていないという噂が流れているという。Crypto Briefingの暗号通貨アナリストであるアレクサンダー・マーダー氏は、もしこの話が事実であれば、何万ものビットコインが「市場から消失」することを意味する可能性があると指摘している。
他のビットコイン専門家たちも同様に、20億ドル分あるとされる彼のビットコインは永遠に失われた可能性があると指摘している。
アレクサンダー・マーダー氏は次のようにツイートしている:
It looks like that with the deaths of Mircea Popescu and John McAfee a significant amount of $BTC might be lost forever.
— Alexander Mardar (@amardar1) June 28, 2021
RIP https://t.co/8KGPows3Kh
【訳】ミルチャ・ポペスクとジョン・マカフィーの死亡により、多額のビットコインが永遠に失われた可能性があるようだ。
安らかに眠れ
(引用されたツイート)
昨日溺死し、100万ビットコインを管理していたビットコイナーのミルチャ・ポペスク、彼の家族は、彼の資金にアクセス権限がないという噂が流れている。100万ビットコインが市場から永遠に失われたかもしれない。
ポペスク氏はエキセントリックで歯に衣を着せない言動で知られていた。そのため、彼を批判する「アンチ」も多く、彼らはポペスク氏のことを「ビットコイン毒の父」と呼んでいた。
ポペスク氏は、過去に次のような投稿を行っていた:
ビットコインは運命だ。それは人間の手の届かない完全に外側で作動する。(ビットコインの生みの親であるサトシ)ナカモトのことは知られているが、ビットコインは自分で自分を作ったようなものでもある。
また別の投稿はよりエキセントリックな内容となっている:
ビットコインはあなたの友人やあなたが尊敬する人たちを全員、死滅させてしまう・・・あなたの飲み物にウンコをしたり、あなたのペットをレイプしたり・・・もしあなたが座っている場所に雷が落ちるのであれば、暖かい居心地の良い愛を感じようが、想像を絶する燃えるような憎しみを感じようが、厳密には関係ない – 電気だけがとどまる。
ポペスク氏が「溺死した」という報道に対する反応:
Mircea Popescu was offensive, flawed and unapologetic. His death* is the most significant in #Bitcoin's history since the passing of Hal Finney. https://t.co/jbVQ1gpEzZ
— Rizzo (@pete_rizzo_) June 28, 2021
【訳】ミルチャ・ポペスクは、攻撃的で、欠点があり、悪びれない人物だった。彼の「死」は、ハル・フィニーの死以来、#ビットコインの歴史において最も意義深いものだ。
ハル・フィニー(Harold Thomas Finney II, 1956年5月4日 – 2014年8月28日)は、アメリカ合衆国のコンピューター科学者。カリフォルニア州コーリンガ生まれ。 PGP Corporationでフィル・ジマーマンに雇われた2人目の開発者である。最初期のビットコインユーザーであり、ビットコインプロトコルの作成者であるサトシ・ナカモトから世界で最初のビットコイン取引を受けた人物。
(出典)
Bitcoin Magazineは次のように記している:
自称「ビットコイン証券取引所」のMPExを立ち上げたことで知られるミルチャ・ポペスクは、同技術に最も早く参入し、また最も野心に満ちた起業家の1人だった。2012年に設立されたこのサイトは、かつて初期のビットコインIPOの温床となったため、彼は米国証券取引委員会(SEC)の怒りを買ってしまった。彼は、SECの権力を公然と貶めることに喜びを感じていた。
その後、ポペスクは、(XRPをローンチした)リップルや、後にマルチ商法であることが明らかになったBitcoin Savings & Trustを声高に批判する人物としての姿を現し、公の場でいち早く詐欺行為に対抗したことで悪名を馳せた。
ポペスク氏の為人や経歴については、さらに多くをBitcoin Magazineの記事(英語)が紹介している。
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