「チャイナはWHOのテドロス事務局長を買収しており、それを裏付ける機密情報はある」とポンペオ国務長官が英国の国会議員たちに語る
訪英中のマイク・ポンペオ米国務長官は、英国国会議員の一団に対してチャイナがWHOのテドロス事務局長を「買収している」と語った。本件を知る複数の人物の話としてデイリー・テレグラフ紙やブルームバーグ通信など複数のメディアが報じた。
今週火曜、ポンペオ国務長官は非公式会談で、テドロス氏をWHO事務局長に就任させるための取引が行われたことを示す確たる機密情報が存在すると語った。さらに、そのことが、新型コロナウイルスにより英国民の死という結果を引き起こすことになったともポンペオ国務長官は語った。
この非公式会談に出席したうちの3人が匿名を条件に語った内容によると、ポンペオ国務長官はチャイナがWHO事務局長を買収していることを確信していると彼らに語ったという。ポンペオ国務長官はそれ以上の詳細情報には言及しなかったが、彼の発言を裏付ける機密情報があると語ったという。
ブルームバーグ通信は駐英・チャイナ大使館と米国務省にメールでコメントを求めたが、返事は得られなかった。このポンペオ国務長官の発言は、今週火曜、デイリー・テレグラフ紙を含む複数の英国紙が一斉に報じた。WHOはこうした報道について「根拠のない言いがかり」と否定している。
火曜の非公式会談が開かれた翌日、この会談に出席した英国議会の保守系議員であるイアン・ダンカン・スミス議員は、2017年5月に行われたWHO事務局長選挙でチャイナが影響力を行使してテドロス氏を勝たせたとポンペオ国務長官が語ったことを認めている。
今週水曜、ブルームバーグTVに出演したイアン・ダンカン・スミス議員は、次のように語った:
彼(ポンペオ国務長官)は、現在の事務局長が就任したことがWHOを悪い方向へ後退させたということ、そしてWHOが完全に政治的な場所になってしまったということについて率直に語った。
当時、他の加盟国を集め、彼らが確実にこの特定の候補者(テドロス)に投票するようにしたのはチャイナであると彼(ポンペオ国務長官)は語った。そのようなわけで、米国は(WHOが支援するプロクトのいくつかに取り組むための)拠出金を取り消す決定を下したと彼は語った。
この非公式会談に参加していた先述の他3名によると、この1時間の会談の中で、ポンペオ国務長官はWHOと国連人権委員会を批判したという。
一方、WHOはメールで次の声明を発表している:
WHOは、いかなるそのような声明(ポンペオ国務長官の発言)について承知していないが、いかなる「人格攻撃」も根拠のないいいがかりも強く拒否する。
WHOは、各国に対して悲劇的な人命の損失と苦しみを引き起こしているこのパンデミックに取り組むことに、引き続き集中することを強く要請する。
ボリス・ジョンソン英首相の政府関係者は、ポンペオ国務長官は今週火曜、ジョンソン首相と行った会談の中ではそのような発言は行っていないことを確認している。
ジョンソン首相の広報担当官、ジェームス・スラック氏は記者団に対して次のように語った:
(ジョンソン)首相は、WHOとその事務局長がこのパンデミックに対して世界的な公衆衛生対応を率いるために重要な役割を果たしていると信じている。
WHOは引き続きその重要な役割を果たし続ける。そして英国はWHOへの主要拠出国でもある。
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