民主党上院議員:アメリカ人は外国人に対して恩赦を与える「義務」がある
複数の上院民主党議員が、数百万人に上る可能性がある米国内の不法滞在者に対してアメリカ国民は恩赦を与える義務があると発言。これら不法滞在者たちは、米国に滞在し続ける「権利を獲得した」と述べる。
下院民主党議員および7人の下院共和党議員らは、子供の頃に米国に連れてこられたと主張しているあらゆる不法移民たちに対して、包括的な恩赦を与えることを可決したことを受け、上院民主党議員らは、上院でも同様に可決するべきだと要求している。
上院民主党議員のダイアン・ファインスタイン議員(カリフォルニア州選出)、クリス・バン・ホーレン議員(メリーランド州選出)、ベン・カーディン議員(メリーランド州選出)、およびティム・ケイン議員(バージニア州選出)は、共和党が多数派を占める上院でも、彼らの恩赦計画を可決するよう強く要求している。もし上院でも可決されれば、「Temporary Protected Status (TPS):暫定的に保護された移民的地位」と呼ばれる滞在資格である、米国在住の50万人近い外国人に対して、米国籍を取得する門戸を解放することになる。
カーディン議員は声明の中で、アメリカ人は、恩赦によって外国籍の住人に対して合法的な永住権と最終的にはアメリカ国籍を与える義務があると述べている。
以下はカーディン議員の声明を一部翻訳したもの:
「こうした人々は、米国に避難民としてやってきて、我々の近隣住人として米国内で法律にしたがって居住し勤労し続けてきた。我々は不安定な法的地位にある人々に対して、行動を起こし、彼らに必要な先の見える生活と安全を提供する義務がある。他者への慈悲と多様性という、この国をますます偉大なものにしてきたアメリカの価値観のために、我々は立ち上がる必要がある」
ファインスタイン議員は、恩赦を受けることになるであろう44万人の外国人たちは、米国に永住する「権利を獲得した」と述べている。さらに同議員は、「上院は、下院が率先して行っていることに追随し、何十年もの期間、米国で暮らし働いている移民家族たちに対するこれら重要な保護政策を可決する必要がある。戦争および自然災害から逃れてきたこれら家族たちは、私たちのコミュニティーにすでに深く根付いており、彼らはここアメリカ合衆国に我々と共にとどまる権利をすでに獲得している」と語った。
「Temporary Protected Status (TPS):短期被保護資格」は、飢饉、戦争、または自然災害に苦しむ諸外国からの外国人を国外退去することを防ぐ法律「1990年移民及び国籍法:Immigration and Nationality Act of 1990 (INA)」に基づいて制定され、この法律がなければ単なる違法外国人である人々に対する恩赦に準じるものとなっている。クリントン政権時代から、TPSは事実上の恩赦政策に転換されており、ブッシュ政権、オバマ政権、そして現在のトランプ政権も、様々な国からの外国人に対して同政策を継続して更新し適用している。
毎年、米国は120万人以上の外国人を合法的に受け入れているが、そのほとんどが低技能外国人となっている。合法的に移民してくる外国人のうち、約70%が「チェーン・マイグレーション(連鎖移民)」として知られる方法で入国する。新たに米国市民へと帰化した国民は、無制限に外国籍の親族を米国に連れてくることができ、それにより移民してくる人たちのことを指す。ニューヨークタイムズ紙も、親族一同を「芋ずる式」に無制限に米国に連れてくる移民たちに対するインタビュー記事を報じている。2005年以来、米国に連鎖移民として移住した外国人の数は1000万人に上ると報告されている。これは、ロサンゼルス、シカゴ、ダラス、サンフランシスコ、そしてクリーブランドの全人口を合わせた数より多い。
上院民主党議員のダイアン・ファインスタイン議員(カリフォルニア州選出)は、彼女の地盤であるサンフランシスコの事務所で、中国人スパイを20年以上、雇用していたことが昨年報じられている。この事件を最初に報じたのはサンフランシスコの地元新聞。この中国出身で米国籍の人物は、彼女の運転手であったと報じられているが、給与明細には「オフィス・ディレクター」という肩書きで給与が支払われていた。5年前、FBIから彼女のスタッフの一人が中国人スパイである可能性があると指摘を受け、すでに解雇していると同議員は発表している。しかしこの件に関し、FBIはファインスタイン議員に対して捜査を行っていない。トランプ大統領は、この件に関して主要メディアが大きく取り上げないのはダブルスタンダードだと批判している。
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