英アンドルー王子が未成年の少女と性交渉を持ったとされる夜の警備記録をロンドン警視庁が破棄 |

英国アンドルー王子の警備にあたっていた元英国近衛兵の男性は、王子が10代の少女と性交渉を持ったとされる夜の勤務記録をロンドン警視庁が破棄したとデイリー・メール紙に語った。

当時17歳だったバージニア・ジフレ（旧姓バージニア・ロバーツ）さんは、昨年FBIに再逮捕されたジェフリー・エプスティーン（拘置所で自殺ーー他殺説あり）と、現在FBIによって逮捕・起訴され拘留中のギレーヌ・マックスウェル被告人によって人身売買の犠牲者となった一人とされる人物。バージニア・ジフレさんは彼らによってロンドンに連れてこられ、アンドルー王子と数回の性交渉を強要されたと民事訴訟を起こしている。

エプスティーン（左）とマックスウェル（右）

（Photo via The Telegraph. CREDIT: Patrick McMullan）

問題となっているのは2011年3月10日の夜と、翌11日の早朝である。この日、バージニア・ジフレさん（当時17歳）は、ロンドンにあるトランプ所有のナイトクラブと、同市内にあるマックスウェルの複数の自宅の一つに連れて行かれたことを覚えていると語っている。

一方、アンドルー王子はBBCと行ったインタビューの中でジフレさんの証言内容について質問されると、3人で映っている写真を否定するだけでなくバージニア・ジフレさんと会ったことすらないと容疑を全面否定している。また、3月10日にはこのナイトクラブに行っていないとも語った。しかしこれ以外にもアンドルー王子はインタビューの中で多くのミスを犯し、彼の信用はガタ落ちという惨憺たる結果に終わった。このBBCとのインタビューが決定的となり、アンドルー王子は公務を引退している。

アンドルー王子は、3月10日の夜パーティーに参加しWokingという街にあるPizza Expressにいたと主張している。しかしトランプ所有のナイトクラブに来ていた客の一人が、ジフレさんの主張を裏付ける証言をしておりこの夜アンドルー王子を見かけたと名乗り出ている。この女性は、この夜このナイトクラブでアンドルー王子を見かけたことを鮮明に覚えていると語っている。

英国王室のメンバーであるアンドルー王子は、日々、警察に警護されているため、彼の無実もしくは嘘を証明する何らかの移動の記録や警備の記録が存在するはずである。そうした記録が明らかとなれば、この問題となっている夜のアンドルー王子の居場所や行動は簡単に証明することができる。しかし当初、ロンドン警察はこうした情報をメディアに公開することを拒否した。その理由は、英国王室に関するそのような機密情報を公表することは、「国家安全保障にとって脅威」となりうるためと語っていた。

しかしこの夜、アンドルー王子の警護を担当していた元英国近衛兵の一人は、アンドルー王子がバッキンガム宮殿に戻ってきた時に問題が発生していたことを記憶している。

この元英国近衛兵の男性は、この夜、アンドルー王子が非常に遅く宮殿に戻ってきたにもかかわらず、宮殿に戻った時間が他の夜と同じであったことを示す記録を要求したと語っている。

数ヶ月前、この元英国近衛兵はアンドルー王子の警護を担当していた時期の自身の勤務シフト記録を入手しようと問い合わせを行った。しかしそれから一切返事はなく、ロンドン警視庁のケースワーカーからようやく返事が来たのはそれから何ヶ月もたってからだったという。

そしてロンドン警視庁のケースワーカーは、彼のシフト記録は破棄されたこと、そして規則として2年以上前の記録は破棄される決まりとなっていることを告げてきたという。

彼はデイリー・メール紙に次のように語っている：