アメリカ国務省の外交官がヒラリー・クリントンの犯罪行為を証拠とともにFBIに告発|当時FBI長官だったジェームズ・コミーは自分宛の告発文書を無視
ジェームズ・コミーFBI長官(当時)が、トランプ大統領を政権の座から引きずり下ろそうとするロシアゲート疑惑にどっぷり手を染める1年前、一人の国務省の勇敢な外交官が、ヒラリー・クリントンによる国家機密の濫用を証明する一次情報をFBIに告発していた。AmericanThinkerのチャールズ・オーテル氏が独自の調査結果を元に10月6日に発表した。
国務省の上級外交官であったこの告発者は、クリントン政権時代にアジア太平洋地域で代理大使を務めた経歴があるほか、ベトナム戦争に従軍した陸軍の退役軍人でもある。
この告発者がFBIに提出した手紙は驚くべき内容である。2016年1月10日付けで記されたこの手紙は、FBIのデータベース上で一般公開されている。(FBIのデータベースからダウンロードできるPDF資料の121ページ目以降でこの手紙を読むことができる。その一部を本記事の末尾に掲載する。)
この手紙は、ヒラリー・クリントンと彼女に群がる不正集団が、機密扱いされていない私設サーバを使って、国家の極秘情報や機密情報を広くやりとりしていた詳細について説明している。
この手紙の件名には次のように記されている:
「機密扱いの米国政府情報を個人eメールを使って送信していたことに関する証拠と、ヒラリー・クリントンが国家安全保障に違反したことを隠蔽しようと彼女とその他の人物らが試みる中で彼らがついた嘘に関する証拠」
そして手紙の冒頭は次のように始められている:
「FBI長官である貴殿(ジェームズ・コミー)宛てに送るこの手紙の目的は、2011年9月11日に起きた出来事に関する状況を調査している連邦下院委員会に対して、元国務長官であるヒラリー・クリントンが虚偽の証言をしたことについて、彼女を有罪に導く証拠を提出するためである・・・私は、彼女が証言を行う中で虚偽の発言を行なっているのを目撃した」。
この手紙はさらに次のように記している:
「さらに、この手紙はヒラリー・クリントンと彼女の個人的スタッフや職務上のスタッフたちが犯した犯罪行為の証拠を提供している。米国の国家安全保障に対するこうした罪を犯した人物たちには、(ヒラリー・クリントン以外の)別の人たちと雇用関係がある人物やクリントン財団やそのパートナーのような組織に雇用されている人物が含まれている。この証拠は、彼らの犯罪行為を知りながら許可もしくは援助する行為に直接関与し、本件に関する連邦政府の捜査を遅らせそして妨害しようと試みた行為に直接関与した罪で、こうした米国政府の高官、上級役人、下級役人たちに有罪判決を下すためにも利用できるものである」。
この告発者は、この長文の手紙をFBIが確かに受け付けたことを確認するためにFBIに問い合わせを行なっている。しかしコミーFBI長官と彼の事務所は何も行動を起こさなかった。
■ FBIをアポ無し訪問した告発者
FBIから何の返事も得られなかったことから、この元国務省職員の告発者はワシントンDCにあるFBI事務所を2016年1月27日にアポ無し訪問している。彼が手紙を執筆してから17日後のことであり、2016年の大統領選挙に向けた民主党の予備選挙が始まるわずか数日前のことである。
この告発者がFBI事務所で職員と面会した記録は、FBIのVault File(11ページ目以降)に保存され、一般公開されている。
このときの面会内容を記したFBIの内部メモには次のように記されている:
「(訪問者は)記録者に対して、彼がヒラリー・クリントンによる機密資料の悪用を示す証拠を2016年1月初旬にFBI長官に送付したと説明した。しかし彼が受領確認をするために電話をかけたところ、手紙を受領した確認が取れなかった。そのため、彼はFBIの適切な人たち、具体的にはクリントンのeメール・スキャンダルについて捜査している「タスク・フォース」がこの情報を受領したことを確認することを要望した。・・・
(この訪問者は)彼が長年政府で務める職員であること、そして以前、国務省で長年にわたって勤務していたことを説明した。彼は自身の経歴が本物であることを証明するために、履歴書と外交官人事評価レポートを提出した。・・・
(この情報提供者は)証拠が何であるかについて詳細は語らなかった。彼が公開することができる機密扱いではないレベルで、証拠について説明しているその他の種類の資料を彼はすでに(FBIに)提供しているため」。
【この時の面談内容を記したFBIの内部メモ】
* * *
ポンペオ国務長官は先週、Foxニュースとのインタビューの中で、ヒラリー・クリントンのeメールを大統領選挙前に公開すると発言している。彼女のeメールだけでなく、この勇敢な国務省職員がFBIに告発しようとした証拠資料についても黒塗り(白抜き)を解除した完全版が公開されることが待ち望まれる。明らかにヒラリー・クリントンを守ろうとしたFBI職員たちの犯罪が問われることになったとしても。
【添付資料】国務省職員がジェームズ・コミーFBI長官宛に送った手紙(一部)
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