ロシアのプーチン大統領、「バイデンを次期大統領として認める準備が整っていない」と語る=報道
主流メディアがジョー・バイデン候補を次期大統領と宣言してから、チャイナ政府が祝辞を発表するまで10日かかった。11月14日、チャイナ外交部の汪文斌(Wang Wenbin)報道官は、定例記者会見で、「Mr.バイデンとMs.ハリスに対して我々は祝辞を表明する」と語った。また、アメリカ国民の選択に敬意を表するとも語った。
チャイナ政府からの「正式な」祝意は発表されたが、習近平主席からの祝辞があったとはまだ報じられていない。そしてロシアのプーチン大統領もまた、アメリカ大統領選挙の勝者をまだ認めていない。
先週末の日曜、プーチン大統領は、アメリカの指導者が誰になろうとも、その人物と協力する準備はできていると語ったが、今年の大統領選挙の勝者がジョー・バイデンであることを認める準備はまだ整っていないと語った。ブルームバーグ通信は次のように報じている:
「我々は、アメリカの人々が信頼を寄せる人が誰であろうとも、その人物と協力するつもりである。
しかし、その信頼というものは、候補者の勝利がその対立政党によって認められたときにのみ、もしくは選挙結果が正統な法的手段に則って確実にされた後にのみ、与えられることができる」と、プーチンは本日ロシアのテレビに語った。
プーチン大統領は、ロシア政府がバイデンに祝意を伝えない決定を下していることは「形式的な手続き上」のものであり、他意はないと説明した。記者からさらに興味深い変化球の質問が投げられた。プーチン大統領は、今回の判断が米露関係を損なう恐れがあるかと質問されると、プーチン大統領は、「損なわれるものなど何もない。関係はすでに損なわれている」と答えている。
クレムリンの報道官は、すでに以前から、トランプ陣営が選挙日直後に起こしている一連の法廷闘争が法廷で解決されるまで、プーチン大統領はバイデンを勝者として認めることはないと語っていた。
このプーチン大統領のコメントが報じられた直後、トランプ政権は米露間で締結されていたオープンスカイ条約から正式に脱退したと報じられている。この脱退を予告する報道は、今春、すでに行われていた。トランプ政権は、今年、ロシアと1987年に締結していた中距離核戦力条約を破棄する通告も行っている。
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