ファウチ所長から研究資金を受け取っていたエコヘルスのダザック代表、下院共和党に武漢ウイルス研究所の関連書類を提出することを拒否
ファウチ所長が所属する国立衛生研究所(NIH)から、2014年6月〜2019年5月にかけて370万ドルの研究助成金を受け取り、その一部を武漢ウイルス研究所に迂回拠出していたNPO組織エコヘルス・アライアンス(EcoHealth Alliance)のピーター・ダザック代表は、彼が武漢ウイルス研究所で行っていた研究に関する書類を議会に提出することを拒否しているとJust the Newsが7月4日(日曜)に報じた。
Just the Newsは次のように報じている:
政府の調査官やジャーナリストたちがダザックと武漢ウイルス研究所とのつながりの全貌を明らかにしようとしている中、ダザックは連邦議会からの情報提供の要請を拒み続けている。
4月、下院エネルギー・商業委員会の共和党議員たちは、EcoHealthを通じてNIHの主要な研究助成金を下請け受領者として武漢ウイルス研究所が受け取っていたことに関係して、「契約条件、コウモリ・コロナウイルス、ゲノムまたは遺伝子配列、SARS-CoV-2、そして実験室の安全対策に関して、(EcoHealth)と(武漢ウイルス研究所)との間で交わされた全ての書簡、eメール、その他の通信内容」を提出するよう指示する書簡をダザックに送った。
しかし、ダザック自身この要請に協力していない。エネルギー・商業委員会の補佐官が今週Just the Newsに確認したところによると、同委員会は「ロジャーズ、ガスリー、グリフィスという委員会トップからの4月16日付けの書簡に対して、EcoHealth Allianceからもピーター・ダザックからもまだ何の回答も得ていない」という。
(太字強調はBonaFidr)
キャシー・マックモリス・ロジャーズ下院議員(共和党)は、ダザック氏が下院共和党の調査に協力することを拒否していると公に発表している:
このパンデミックの起源を明らかにするために、私たちはダザックが持っていることを知っている情報を提供してもらうよう、私たちは彼に要請しました。しかし、彼は協力することを拒否しています。
ロジャーズ下院議員は、先週行われた下院小委員会でも次のように発言している:
ダサック博士、あなたは武漢ウイルス研究所でコウモリのコロナウイルスに関する研究を行うためにアメリカの資金を受け取っていました。あなたには、アメリカ国民に対して透明性を示す義務があります。
ロジャーズ下院議員が下院小委員会で発言している動画:
“To every American who lost a loved one to COVID, every nurse and first responder who worked night & day to fight COVID and keep us safe, & every child who has faced a mental health emergency…they deserve answers.”@cathymcmorris on why we must investigate COVID-19’s origins ↓ pic.twitter.com/8xgle8hiD5
— Energy and Commerce Committee (@HouseCommerce) June 29, 2021
しかし、下院で多数派を占める民主党は、武漢ウイルスの起源を明らかにしようとする共和党議員の活動に全く興味を示さず協力していない。上下院で召喚権限を持っているのは民主党であるため、共和党だけではダザック代表に召喚状を発行することはできない。
特に、最終的な召喚権限は、下院エネルギー・商業委員会の委員長を務めるフランク・パローネ下院議員(ニュージャージー州選出・民主党)にあるが、まさにこのパローネ下院議員が、2015年にファウチ所長の国立衛生研究所(NIH)の2020年末までの予算を年間20億ドルにまで大幅に増額した人物であるとJust the Newsは指摘している。
フランク・パローネ下院議員
(Photo via Flickr)
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