ニュースレター登録

Loading

オールドメディアが伝えない海外のニュース

ペロシ下院議長がトランプ前大統領に対する3度目の「魔女狩り」を計画中——1月6日議事堂襲撃事件の特別調査委員会メンバーに指名された共和党議員2名に拒否権を発動

ナンシー・ペロシ下院議長(中央)と夫ポール(左)、息子ポールJr. (Photo via Flickr)

米連邦下院議会は、1月6日に発生した議事堂「襲撃」事件について、同時多発テロの真相を調べるために立ち上げられた「9/11特別調査委員会」と同様の委員会を準備している。しかし、ペロシ下院議長は再びトランプ前大統領に対する「魔女狩り」を計画しているようだ。

 

ナンシー・ペロシ下院議長(民主党)は、7月1日(木曜)に「民主党」から「1/6特別調査委員会」のメンバー議員8名を発表したが、その中には「ロシアゲート疑惑」で散々デマ情報を撒き散らしたアダム・シフ下院議員(カリフォルニア州選出・民主党)や、「名ばかり共和党(RINO)」と批判され共和党会議議長の座を解任されたリズ・チェイニー下院議員(ワイオミング州選出・共和党)が含まれている。

 

そして7月19日(月曜)、下院少数党院内総務のケビン・マッカーシー議員(共和党)が、共和党から「1/6特別調査委員会」のメンバー議員5名を推薦したところ、21日(水曜)にペロシ下院議長がその候補者5名のうちの2名に対して拒否権を発動した

 

ペロシ下院議長が「1/6特別調査委員会」のメンバーに加えることを拒否したのは、ジム・ジョーダン下院議員(オハイオ州選出・共和党)とジム・バンクス下院議員(インディアナ州・共和党)。これら2名の下院議員は、2020年の大統領選挙結果を覆すことに賛成票を投じていた。ペロシ下院議長は、これらの両議員を調査委員会に任命することは「本調査の完全性」に影響を与える可能性があると声明の中で記している。

 

ペロシ下院議長は7月21日(水曜)に発表した声明の中で次のように記している:

月曜夜、下院少数党院内総務は、特別委員会のメンバーとして5人の議員を推薦した。私は今朝、ジム・バンクス議員とジム・ジョーダン議員に対する異議申し立てと、彼らの任命が調査の完全性に影響を与える可能性について、彼(ケビン・マッカーシー下院少数党院内総務)と話をした。また、(共和党が推薦した残る3名の)ロドニー・デイビス議員、ケリー・アームストロング議員、トロイ・ネールズ議員については任命する用意があることを彼に伝え、(代替となる)他2名の議員を推薦してもらうように要請した。・・・

 

本調査の完全性を尊重し、真実を主張し、そしてこれらの議員メンバーによる過去の発言や行動を懸念して、私はバンクス下院議員とジョーダン下院議員の特別委員会への推薦を拒否しなければならない。

 

この声明に対し、ジム・ジョーダン下院議員はペロシ下院議長が進めようとする「1/6特別調査委員会」は「偽りの手続きだ」と非難している。

 

ジョーダン下院議員は以下の投稿を行なっている:

【訳】ペロシ下院議長は、1月6日の特別委員会が党派的な政治的茶番にすぎないという明白な事実を認めた。

 

マッカーシー下院少数党院内総務もペロシ下院議長に対して次のように反発している:

【訳】マッカーシーからペロシに反論:「ペロシ下院議長が方針を転換し、共和党の5人の候補者全員を任命しない限り、共和党は彼らの偽りの手続きに加担せず、代わりに我々独自の事実調査を行う」。

 

https://twitter.com/Breaking911/status/1417914020414345220

【訳】共和党院内総務(@GOPLeader):「下院の民主党議員たちはこの質問に答えなければならない:なぜ、レームダック化(*)した下院議長がこの政府機関を破壊するのを許すのか?!これは国民の議会であって、ペロシの議会ではない!」

 

そしてペロシ下院議長が「1/6特別調査委員会」の議長に任命したベニー・トンプソン下院議員(民主党)は、7月21日に極左ケーブル局のMSNBCに出演した際、トランプ前大統領に召喚令状を発行し、「1/6特別調査委員会」で彼に証言させることもあり得ると語り、「あらゆることが検討されている」と語っている。

 

トンプソン下院議員が出演したMSNBCの番組動画:

 

(*)ペロシ下院議長がレームダック化していると言われる理由は、彼女が長年勤めた下院議長の役職を、今期で最後にすると示唆する発言をしているため。ペロシ下院議長が退任する場合、その後任にはキャサリン・クラーク下院議員(マサチューセッツ州選出・民主党)や、下院の民主党議員団リーダーであるハキーム・ジェフリーズ下院議員(ニューヨーク州選出・民主党)が有力候補として報じられている

 

一方、ペロシ下院議長については汚職を指摘する報道が絶えない。ペロシ下院議長の投資家の夫ポール氏は、下院議会が反テック企業関連法案を進める直前の今年5月と6月、約1100万ドル分のビッグテック企業株を購入していたことが明らかとなっている。

 

ポール氏は、グ−グルの親会社であるアルファベット株を480万ドル分、アマゾン株のコールオプションを最大100万ドル分、そしてアップル株のコールオプションを最大25万ドル分購入していたことが、今月初めに開示された財務情報で明らかとなっている。ポール・ペロシ氏は、GPU製造大手のNvidiaのコールオプションも最大500万ドル分、購入している。コールオプション取引を使えば、現在の高値で株を先に売り、将来、株が値下がりした時点で買い戻してその差額を稼ぐことができる。

 

 

BonaFidrをフォロー

執筆者

error: コンテンツは保護されています。