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オールドメディアが伝えない海外のニュース

「米国にはFDA承認済みのコロナワクチンはまだない」=ロン・ジョンソン上院議員——Newsweek誌はこの発言を公式情報なく「誤り」と「ファクトチェック」

ロン・ジョンソン上院議員(Screenshot via FOX News)

ウィスコンシン州選出のロン・ジョンソン上院議員(共和党)は、10月1日(金曜)に出演したFOXニュースの番組で、米国にはアメリカ食品医薬品局(FDA)による承認済みのコロナワクチンはまだないと語った。

 

この時の番組動画:

【訳】ロン・ジョンソン上院議員:米国には、FDA承認済みのコロナワクチンは存在しない。

 

【番組動画でのジョンソン上院議員の発言】

アメリカでは、FDAが承認したワクチンはまだ投与が行われていませ。FDAは「おとり商法」を行いました。彼らはファイザー社製薬剤の『コミルナティ(Comirnaty)バージョン』を承認しました。これは米国では現在、入手できません彼らですらそのことを認めました。私は(FDAがコミルナティを正式承認すると発表した)3日後に「あなた方は何をしているのか?」という書簡を送りました。

 

彼ら(FDA)がしたことは、米国で入手可能なファイザー社製ワクチンの緊急時使用許可(EUA)を延長したということですが、それから30日以上経っても、彼らはこの非常に簡単な問いを行っていません。つまり、もし、(緊急時使用許可が延長された)ファイザー社製の薬剤(ワクチン)がコミルナティ(Comirnaty)と「同じ」だと言うのであれば、なぜそれにFDAの承認を与えなかったのか?ということです。

 

ですので、現在、FDAが承認した薬はないのです。彼らがそれ(コミルナティの正式承認)を発表したのは、もちろん、「ああ、これらのワクチンはFDAが承認したんだな」と人々が思うようにし、彼ら(FDA/バイデン政権)がワクチン接種の義務化を推し進めることができるようにするためです。

 

繰り返しますが、これら(現在、米国で入手可能なファイザー社製コロナワクチン)は承認されていません。それらは承認されるべきなのかもしれませんが、FDAはその理由を私に教えてくれません。

 

そして10月7日(木曜)、主流メディアNewsweek誌の科学担当記者エド・ブラウン氏が、ロン・ジョンソン上院議員によるこの発言を「ファクトチェク」し、「誤り」と判定しているが、その根拠とロジックがあまりに杜撰である。

 

Newsweek誌のエド・ブラウン氏は、この「ファクトチェック記事」の冒頭から長々と背景情報や事実関係を説明するが、本質は以下の記事末尾に集約されている:

FDAは、ファイザー社の緊急時使用許可(EUA)バージョンのワクチンと承認された(コミルナティ)バージョンの製剤(製法・製剤設計)は同じであると記している。ただし両ワクチンは法的には区別されている

 

(中略)

 

NewsweekはFDAに連絡を取り、コミルナティの商標のついたワクチンが現在米国で入手可能かどうかを尋ねた

 

例えば、Walgreens社は、コミルナティ・ワクチンは同社の店舗で接種可能であると記している。そして具体的に、緊急時使用許可(EUA)バージョンは、12歳~15歳の子供に入手可能であると記しており、この2つを区別している。

 

ジョンソン議員の事務所に、米国ではコミルナティ・ワクチンが入手可能ではないという証拠を質問したが、回答は得られなかった。

 

判定

 

誤り。

(最後の判定である「誤り」以外の太字強調はBonaFidr)

 

NewsweekはFDAに連絡を取り、コミルナティの商標のついたワクチンが現在米国で入手可能かどうかを尋ねた」が、回答が得られたとは記していない。つまり、Newsweekは、この「ファクトチェック」判定を行うための政府もしくはファイザー社やBioNTech社による公式情報を持っていない

 

また、Newsweek誌のエド・ブラウン記者がジョンソン議員の発言を「誤り」と判定した唯一の根拠は、全米ドラッグストア・チェーンのWalgreens社がFDAの承認を受けた「コミルナティ・ワクチン」と緊急時使用許可(EUA)バージョンのファイザー社製ワクチンを区別して提供していることである。

 

それではそのWalgreens社のホームページを見てみよう。

 

同社のHPには、店舗で提供しているワクチンの種類は、「ファイザー/BioNTech(コミルナティ)」、「モデルナ」、「ジョンソン・エンド・ジョンソン」の3種類と記している。そして「ファイザー/BioNTech(コミルナティ)」の「一般情報」の欄には次のように記されている:

6ヶ月以上前にファイザー/BioNTech社(コミルナティ)のCOVID-19ワクチンの2回目の接種を受けた完全なワクチン接種者の中には、現在ブースターショットを受けることができる人もいます。

(太字強調はBonaFidr)

 

6ヶ月以上前には、米国内ではコミルナティ・バージョンのワクチンは当然、提供されていなかった。つまり、ここでは、Walgreens社は緊急時使用許可(EUA)バージョンのファイザー/BioNTech社製ワクチンと、コミルナティ・バージョンのワクチンを厳密に区別せずに使っている

 

製薬企業ですらない民間企業1社の杜撰なHPを根拠に、ジョンソン議員の発言を「誤り」と判定するのはあまりにお粗末な「ファクトチェック」記事である。

 

* * *

 

FDAが8月23日に発表した2通の書簡で、それぞれ【BioNTech社製コロナワクチン(コミルナティ)の条件付き正式承認】と、【ファイザー/BioNTech社製ワクチンの緊急時使用許可(EUA)の延長】を行ったことについて、ロバート・マローン博士が詳しく解説している

 

ファイザー社製の薬剤がコミルナティ(Comirnaty)と『同じ』だと言うのであれば、なぜそれにFDAの承認を与えなかったのか?」というジョンソン議員の疑問に対しても、マローン博士は見解を語っている。

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