今週、全米各地の食品関連施設や工場で、原因不明の爆発や大規模火災が連続して発生している。

■ テキサス州――1万8000頭の牛が焼死

4月10日（月曜）夕方、テキサス州の酪農施設「サウスフォーク酪農場（South Fork Dairy）」で大規模な爆発が発生し、1万8,000頭以上の牛が死んだと、地元メディアKFDAが報じた。爆発によって発生した火災で、複数の建物が炎に包まれた。

同州カストロ郡保安官のサル・リベラ氏によると、爆発により発生した火災は、搾乳エリアや飼育小屋に牛を入れる前に乳牛を待機させる建物に広がったという。

動物愛護協会は、2013年以来、テキサス州で最も多くの動物が犠牲になった火災と語っているとKFDAは伝えている。

■ インディアナ州――プラスチック工場跡地が炎上し有毒ガス発生

インディアナ州インディアナポリスの東約113キロにあるリッチモンドのプラスチック工場跡地で、4月11日（火曜）の午後に複数の火災が発生した。地元メディアFOX19など複数メディアが報じた。建物の内外で保管されている様々な種類のプラスチックや他の資材がまだ燃えていると、消防署長のティム・ブラウンは語っている。

このプラスチック工場は2009年に営業を停止し、現在はプラスチックや他の資材がリサイクルや再販目的のために保管されていたと報じられている。

インディアナ州ウェイン郡の緊急事態管理局（EMA）によると、「深刻で大規模な」工業火災は有毒な煙をまき散らしており、火曜、インディアナ州リッチモンドの住人2,000人以上に強制避難命令が発令されている。火災は今後、数日間燃え続けると当局は発表している。

■ ニュージャージー州――山火事

東海岸のニュージャージー州中央部にあるマンチェスター・タウンシップで大規模な森林火災が発生した。強風に煽られ急速に山火事が拡大したため、4月11日（火曜）夜、当局は住人に避難を促した。現在はその避難指示は解除されている。ニュージャージー州森林消防局（NJFFS）は、水曜の早朝、火災の規模が2,500エーカー（約10平方km）に達したとツイートしている。

「4月はニュージャージー州の山火事シーズンのピークを迎える。毎年、平均1,500件の山火事によって、約7,000エーカーの州の森林が被害を受け、破壊される」とニューヨーク・タイムズは伝え、特にニュージャージー州の中部と南部は火災のリスクが高いと「火消し」報道を行っている。

火災の原因はまだ調査中。