ペンシルバニア州判事、州務長官には郵便票の身元確認の期限を延長する「法的権限がない」｜遅れて届いた投票用紙を集計することを禁止する命令を下す -

11月12日（木曜）、ペンシルバニア州の判事は、同州が遅れて届いた郵便票を集計することはできないという判決を下した。同州において、遅れて届いた郵便票については、それを「有効化」するために、有権者が身分証明を提供することを義務付けていたが、その期限は州務長官の独断で決められていた。

ペンシルバニア州最高裁は、選挙日当日から3日後までに届いた郵便票は受け付けることができるという判決を下している。これとは別の問題として、ペンシルバニア州のキャシー・ブックバー州務長官（民主党）は、郵便票の受付締め切りの3日後である11月12日まで身分証明を提出することを可能にする独自のガイダンスを提出していた。

今回の判決は、ペンシルバニア州最高裁による「選挙日当日から3日後までに届いた郵便票は受け付けることができるという判決」に対する訴訟とは異なるものであり、ブックバー州務長官が期限を延長した、11月10日〜12日の間に届いた身分証明が行われていない郵便票だけを無効化するものである。

メアリー・ハナ・レビット判事は、その裁判所命令の中で次のように記している：

キャシー・ブックバー被告が、彼女の州務長官としての公的立場において、被告である郡選挙委員会に対して・・・一定の選挙人が身分証明を確認するための締め切り期限を変更すると主張するガイダンスに限り、裁判所は彼女に2020年11月1日付けのガイダンスを発行する法的権限がないと結論付ける。

故に、裁判所はここにおいて、特別な差し止め命令を与えている2020年11月5日付けの裁判所命令のパラグラフ１に関係して区別されているいかなる票を、被告である郡選挙委員会が集計することを禁止することを命じる。

参考として、ペンシルバニア州で11月3日より後に届いた郵便票は1万枚未満であり、本日無効化された郵便票（11月10〜12日に「有効化」された郵便票）の数はそれほど多くないと考えられている。

今回の判決が持つ意味について、ポソビエック記者がツイッターで説明している：

Today’s PA court ruling is significant not because of the amount of ballots it affects but because it sets the legal precedent that PA’s Secretary of State did not have statutory authority to override election law. Neither did PA Supreme Court. Only legislature.
— Jack Poso 🇺🇸 (@JackPosobiec) November 12, 2020

【訳】本日のペンシルバニア州裁判所による判決は、重大な意味がある。この判決が及ぼす票数がその理由ではなく、ペンシルバニア州の州務長官が、選挙法より優位に立つという法的権限がないという判例を作ったことがその理由だ。ペンシルバニア州最高裁も同様（選挙法より優位に立つという法的権限はない）。（州）議会だけだ。

（太字強調は訳者）

＊　＊　＊

一方、ジュリアーニ弁護士はこの前日の11日（水曜）、ペンシルバニア州のフィラデルフィア市とピッツバーグ市で約65万票が違法に投票されたと発言している。

FOX Businessのルー・ドブス司会者の番組に出演したジュリアーニ弁護士は、何十万枚という投票用紙のほとんどが、共和党の投票立会人による監視を受けていなかったと主張している。同州の選挙法は、全ての政党からの投票立会人が現場で監視することを義務付けている。

この番組の中で、ジュリアーニ弁護士は次のように語っている：