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【オピニオン】次はサイバー・パンデミックが起きる?世界経済フォーラムは大規模サイバー攻撃を想定した訓練シミュレーションを2021年7月に計画

【オピニオン】次はサイバー・パンデミックが起きる?世界経済フォーラムは大規模サイバー攻撃を想定した訓練シミュレーションを2021年7月に計画

世界経済フォーラム創設者のクラウス・シュワブ氏(Photo credit: Michael Buholzer via Flickr)

ロバート・ウィーラー筆|2021年4月7日|The Organic Prepper掲載

(太字強調はBonaFidr)

 

多くの読者諸君は新型コロナ(武漢ウイルス)パンデミックが起きる前、「イベント201」と呼ばれるシミュレーションを世界経済フォーラムが実施していたことを知っているだろう。(新型コロナが起きる前に、Clade Xと呼ばれるパンデミックのシミュレーションも行われていた。)

 

しかし読者諸君でも、世界経済フォーラムが似たようなシミュレーション、サイバー・ポリゴン2020(Cyber Polygon 2020)を実施していたことを知っているのは一部の人たちだけだろう。この2020年のイベントもまた、世界的な大惨事を予測していた。

 

新たなサイバー攻撃シミュレーション「サイバー・ポリゴン」を2021年7月に実施

 

世界経済フォーラム、ロシアのスベルバンク(ロシア貯蓄銀行=ロシア最大の商業銀行)、およびそのサイバーセキュリティ子会社であるBIZONEは、2月、新たなサイバー攻撃シミュレーションを2021年7月9日に実施すると発表した。このイベントでは、SolarWinds社への攻撃と似たサプライチェーン・サイバー攻撃をシミュレーションし、演習参加者の「サイバー・レジリエンス(回復力)評価」を行うという。

 

ホイットニー・ウェッブ氏とジョニー・ヴェドモア氏が執筆した記事「イベント201からサイバー・ポリゴンまで:到来するサイバー・パンデミックについて世界経済フォーラムによるシミュレーション」は次のように記している:

今回の演習は、世界で最も金持ちのエリート層が加盟する「官民協力のための国際組織」である世界経済フォーラムが、人間の労働力がますます不要になる第4次産業革命へと世界経済を協調して移行する「グレート・リセット」の動きを正式に発表してから数ヶ月後に行われた。この第4次産業革命は、職場での自動化やデジタル化の進展によって失業する大量の人々をどうするかという点が、その最大の推進者である世界経済フォーラム創設者のクラウス・シュワブ氏を含む同組織のメンバーや加盟団体にとって以前から大きな問題となっていた。

 

世界経済フォーラムが提唱する「グレート・リセット」では、デジタルをベースとし、中央銀行と提携または中央銀行が運営する新しい経済システムが重要な位置を占めており、そのようなシステムは、最近失業した大量の人々をコントロールするための答えの一部となるだろう。他の人が指摘しているように、金融サービスに限らず、これらのデジタル独占体は、特定の法律や命令、規制に個人が従わない場合、その人の資金やサービスへのアクセスを「オフ」にすることができる

 

主催者たちは「サイバー・ポリゴン2021」をどのように説明しているか?

 

新たに更新されたイベント・サイトCyber Polygon 2021は、世界の相互接続が進み、グローバルなデジタル化が加速する中、「システム全体を崩壊させるには、ドミノ倒しのようにたった一つの脆弱なリンクがあるだけで十分だ。今日デジタル開発に安全なアプローチを取ることが、今後数十年の人類の未来を決定する」と不吉な警告を発している。

 

世界経済フォーラムのサイトは次のように記している:

サイバー・ポリゴンとは?

 

サイバー・ポリゴンとは、企業チームを対象とした世界最大規模の技術訓練と、国際機関の高官や大手企業が参加するオンライン会議を組み合わせた、ユニークなサイバー・セキュリティー・イベントです。

 

2021年のサイバー・ポリゴン

 

ライブ配信される今年のカンファレンスでは、エコシステムの安全な開発をテーマに議論が行われます。グローバルなデジタル化がさらに加速し、人、企業、国の相互接続がますます深まる中、サプライチェーンを構成するすべての要素におけるセキュリティは、システム全体の持続可能性を確保するための鍵となります。

 

技術演習では、企業のエコシステムを標的としたサプライチェーン攻撃をリアルタイムで緩和するための実践的なスキルを磨きます。

 

危機は権力者が変化を求めるときに都合よく発生するようだ

 

これらはすべて、ユニバーサル・ベーシック・インカム(最低所得保障)と結びついている。非常に人気のユニバーサル・ベーシック・インカムは、新型コロナのパンデミック発生後にさらに勢いよく導入され、危機を乗り切るための「経済を刺激するための給付」と一貫して説明されて普及した。デイジー・ルーサー氏のようなブロガーが、ユニバーサル・ベーシック・インカムを現代の封建制度と比較するなど、ユニバーサル・ベーシック・インカムのアイデアは以前から貧困の解決策として提案されてきた。技術的なコントロール・グリッド(制御格子)の構成要素がすでにできあがっているため、ユニバーサル・ベーシック・インカムを追加することは、比較的強固な土台を形成する。

 

世界経済フォーラムは、「ステークホルダー・キャピタリズム」というモデルに落ち着いている。その名称と理論の上では、包括的なタイプの資本主義のようだ。しかし、これは本質的に官と民のセクターを統合するものであり、ホイットニー・ウェッブ氏とジョニー・ヴェドモア氏が記しているように、これは「何よりもムッソリーニの企業主義的ファシズムに似たシステム」を作り出すことになる。しかし、そのためには、現在のシステムが崩壊しなければならない。(現在のシステムが崩壊すれば)その代替となる社会は、以前のシステムよりも優れていると一般の人々にうまく売り込むことができるだろう。

「世界経済フォーラムのメンバーのような世界で最も権力のある人々が根本的な変化を起こそうとするとき、戦争、疫病、経済崩壊などの危機が都合よく発生し、システムの『リセット』が可能になる」とウェッブ氏とヴェドモア氏は記している。

 

ロシアとの国際関係が雪解けする可能性はあるか?

 

また今回のシミュレーションで注目すべき点は、このような世界的に重要なイベントのリーダーとして、ロシアが参加していることだ。

 

もし世界の金融システムの大部分を無力化し、混乱させるようなサイバー攻撃が実際に行われた場合、誰がその非難の対象となるだろうか?使い古されたロシア人ハッカーというナラティブ(報道ストーリー)は終焉を迎えるのだろうか?

 

この問いに対する答えは、自由社会の片鱗を少しでも残したもの全てを葬り去る、棺桶に打ち付けられる最後の釘となるかもしれない。

 

実際のサイバー攻撃に備えるにはどうすればいいか?

 

(今年7月に計画されている)架空のシミュレーションが行われるまで、これに対する準備方法を知らされるのを悠長に待つようなことはしないと考える人は多いだろう。それらについて知っておくべきことと、そしてサイバー攻撃に備える方法をここに紹介する。専門家によるとサイバー攻撃のリスクは高まっており、中にはサイバー戦争が未来の戦場になると指摘する人もいる。

 

シミュレーション、試運転、そして模擬攻撃の後に、いかに頻繁にそれが実際に発生するかというのは興味深いことだ。

 

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