トランプ氏は8月までに大統領職に復帰すると周囲に語っている=NYタイムズ記者——しかし7月4日までにトランプ前大統領が「でっち上げられた刑事事件」で起訴されるのは必至とロジャー・ストーン氏
ニューヨークタイムズ紙のマギー・ハバーマン記者は、トランプ前大統領が8月までに大統領職に復帰すると彼の身近な人たちに語っていると、6月1日(火曜)に投稿した。
マギー・ハバーマン記者が投稿したツイート:
Trump has been telling a number of people he’s in contact with that he expects he will get reinstated by August (no that isn’t how it works but simply sharing the information). https://t.co/kaXSXKnpF0
— Maggie Haberman (@maggieNYT) June 1, 2021
【訳】トランプは、彼が接触している多くの人たちに対して、自分は8月までに復職するだろうと彼が予想していることを伝えている(いいえ、そんなことは起きませんが、私は単にこの情報を共有しているだけ。)
先週末テキサス州で開かれた『神と国のための愛国者集会』で、シドニー・パウウェル弁護士も、トランプ氏に対する大統領職の復権が行われるべきだと語っている。
Sidney Powell states that Trump should simply be reinstated and that a new inauguration day be set due to “abject fraud and obtaining a coup of the United States of America.” pic.twitter.com/F3tfSvg8dG
— PatriotTakes 🇺🇸 (@patriottakes) May 30, 2021
【訳】(動画の中の会話)
ダグ・ビリングス氏:私たちは未踏の領域にいます。
パウウェル弁護士:その通り、私たちは完全に未踏の領域にいます。選挙結果が覆された訴訟ケースはいくつか存在します。しかし大統領選挙のレベルで行われたものは1件もありません。人々はこぞってそのことを指摘しましたが、それが実行できないというわけではありません。常に初のケースというものが存在します。
私が知る限り、これはアメリカ合衆国でクーデターを達成した初の卑劣な不正(選挙)のケースです。そのため、この件は解決されなければいけません。
単純に、彼に対して大統領職の復権が行われるべきです。新たな就任式の日程が設定されるべきです。(聴衆から歓声と拍手)
バイデンはホワイトハウスから立ち退くよう命じられるべきです。(その通り!という聴衆からの声援)
そしてトランプ大統領は(ホワイトハウスに)戻ってくるべきです。
残念ながら、失われてしまった時間(任期)は付与されることはないと思います。というのも、憲法が大統領就任式の日にちを設定しているからです。しかし、彼は残りの任期を獲得するべきで、それを最大限に有効活用すべきです。
冒頭で紹介したニューヨークタイムズ紙のマギー・ハバーマン記者は、パトリック・バーン氏の『大統領選回顧録』にも登場する人物。トランプ政権の法律顧問だったパット・シポローネ氏から嘘の混ざったリーク情報を受け取り、そうしたデマ情報を報じる記者として紹介されている。
ハバーマン記者は、さらに次のように投稿している:
But he is not putting out statements about the “audits” in states just for the sake of it. He’s been laser focused on them, according to several people who’ve spoken with him (as well as WaPo reporting a few weeks ago).
— Maggie Haberman (@maggieNYT) June 1, 2021
【訳】(トランプ氏の復職話)は何もないところで起きているわけではない。マンハッタン地区検事から起訴される可能性に彼が直面している中で起きている。
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しかし、彼は各州で行われている「(財務)監査」に関する声明を出していない(*)。彼と話をした数人によると、彼はそれらの監査にレーザー光線のように集中している(数週間前にワシントンポスト紙も報じた)。
(*実際にはトランプ前大統領は5月19日に声明を発表しており、「犯罪を必死になって探す捜査ほど腐敗したものはない。しかし、間違いなく、それがこの件で起こっていることだ」と述べている。)
ニューヨークのサイ・ヴァンス地区検事やレティシア・ジェームズ州司法長官がトランプ氏に対する起訴を進めていることについては、先月、左派メディアのPoliticoやロイター通信が立て続けに報道している。また、トランプ氏の元個人弁護士であり反旗を翻したマイケル・コーエン氏が、マンハッタン地区検事を7度訪問し、「トランプにとって良いニュースではない」と今年3月にツイートしていた。
そしてトランプ氏の長年の盟友であり、フリン退役中将らと共に大統領恩赦を受けたロジャー・ストーン氏は、トランプ前大統領に対する刑事事件が「でっち上げられ」、7月4日の独立記念日までに同氏に対する起訴が行われるのは避けられないと語った。5月29日(土曜)に保守系ネット番組Infowarsに出演した際にこの発言を行った。デイリー・メールがこの発言内容を5月30日(日曜)に報じている。
ロジャー・ストーン氏は次のように語っている:
もし彼らが、マンハッタン地区検事による前大統領(ドナルド・トランプ)に対する銀行詐欺や税金詐欺の捏造起訴を進めなかったとしたら、(逆に)私はショックだ。
もし彼らが、捏造された容疑で大統領を追い込みたいのだとすれば、私たちはこれが党派的な魔女狩りであることを立証することになるだろう。
さらにストーン氏は、検察が起訴のタイミングを、アリゾナ州で行われている2020年選挙結果に対する監査の終了に合わせようとするだろうと続けている。
フロリダ州議会のアンソニー・サバティーニ下院議員(共和党)は、アリゾナ州マリコパ郡で行われている選挙監査の結果が「驚天動地」のものになるだろうと先週末に投稿している:
The result of the #ArizonaAudit is going to be earth shattering
— Anthony Sabatini (@AnthonySabatini) May 29, 2021
Get ready!
【訳】アリゾナ州監査の結果は、驚天動地のあっと驚くものとなるだろう。
(心の)準備をしておけ!
つまり、ストーン氏の予想では、アリゾナ州での選挙監査から得られる「驚天動地の」結果から国民の目を逸らすために、それが発表されるタイミングでトランプ前大統領を刑事事件で起訴する計画が練られている。
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